掘削工事をじっと注目
ベナンは面積が日本の約30%、人口が約650万人の小さな西アフリカの国です。全人口の70%が農村に暮らしていますが、安全な水へのアクセスは困難な状況で、ギニアウォームなどの水因性の病気も多く発生しています。我が国はこんな状況を改善するために1984年度から深井戸の建設に係る支援を無償資金協力事業として実施しており、すでに700カ所以上の村落に井戸が設置され、多くの人たちに安全な水を供給しています。
現在は、113カ所の深井戸の設置、100カ所の既存井戸の改修等を行うための「第5次村落給水計画」が実施されており、同時に村人が自分たちで井戸の維持管理ができるようにするための啓蒙活動も行われています。
大きな掘削機械が村にやってきて、約60mから深いものでは100m以上も水源を求めて井戸を掘ります。このような大きな機械を使った掘削作業は、それこそ村始まって以来の大工事。いままで見たこともない機械が唸り穴を掘っていく様子や、泥まみれになりながら作業する人たちを、老若男女を問わず多くの村人がじっと眺めている光景に出会いました。
安全対策上、工事区域に入らないようロープがはってあるのですが、まるで東京ディズニーランドのパレードの見学の時のようにロープに沿って長い列ができています。
皆さん何を思っているのでしょうか。ただ物珍しいだけではなく、きれいな水が出てくることを真剣に願っているようにも思えます。このような工事の状況を見知ってる村人なら、井戸1本の価値をわかってくれて、きっと大切に使ってくれることでしょう。

整然と並んで掘削作業を眺める村人

掘削作業の様子

完成した井戸を使う村人