活動の中から見えるベナン

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 ベナンという国は象牙海岸に面した赤道近くに位置している西アフリカのフランス語圏です。過去にはダホメー王国が繁栄し、現在では世界遺産にも認定される程の王宮も在ります。しかしながら、奴隷貿易という暗い影を落としている歴史を拭い去る事はできません。

 また、この国の興味深い所はベナン人自身がベナン人を売ったという事実です。つまり、この国は多民族が犇めき合って生活していた所に、王国の勢力強勢や拡大版図といった民族間の戦い、更には欧米諸国による植民地化によって、複雑な歴史の中で現在のベナン人たちが構成されています。

 こういった歴史の中には奴隷貿易から逃れるため、湖に逃げた人達によって作り上げられた街ガンビエがあり、現在もそこで水上生活をしている人たちもいます。また、ベナンには民族間だけでなく、民族内であっても怨み等により生まれた黒魔術や、多神教であるブードゥー教の発祥地となっており、この国ならではの文化がありとても興味深い国です。

 また、ベナンは社会主義国がアフリカで初の平和的に民主化を成功した国でもあります。そのお陰で平和という事とデモクラシーという事には誇りを持っているとても温厚な人柄が素敵な国といったところです。また、彼らはとても音楽・ダンス好きなので陽気です。私が一番好きなベナン料理はイニャムピレというヤム芋をついたもので、ピーナッツソースと一緒に食べると絶品です。

 配属先は第2の都市、首都ポルトノボ市にある教育省本庁の中等教育局で、日本でいうところの文部科学省にあたります。配属当初は言葉もままならない、しかも、教育現場には遠い部署で、教師経験のない私に何ができるのかと苦悩の日々が続きました。しかし、現在では少しずつですが学校で、活動を始めることができるようになり、中学生に数学を教えています。つまり、私にとっては人生で初めて受け持つ事となった生徒たちがベナンで生活している彼らとなります。

 最近は「一生懸命になる事はとても簡単。しかし、一生懸命にさせる事が如何に難しいか」を痛感しています。その中で、自分の至らない部分、言いたい事が言葉にならないもどかしさ、必死でやってもウマくいかない事だらけですが、その分感動も大きく返ってきます。そういった中で、ベナンに居る人たちに大きな勇気も貰いながら活動できていることに感謝しています。

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ベナンの象牙海岸

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ダホメー王国の王宮

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ガンビエで水上生活をする人たち


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2006年に一番売れたCD。現地語とフランス語で歌われている

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筆者の好物イニャムピレ

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人生で初めて受け持った生徒たち

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