ベナンでの活動と私のお気に入り
私は、理数科教師として、ベナンの首都ポルトノボの初等中等教育局の中等教育局に勤務しています。12月からベハンジン高校(現地の学校は約半数が中高一貫校)の中等部(中学校は4年間)の3年次の物理化学(生物・地学は別教科)を教えました。
こちらの学校では中学校は6・5・4・3年とカウントダウン式で、高校は2・1年とターミナル(最終学年という意味)の3年間です。授業を始めて2ヶ月くらいは、現地の教員に補助としてついてもらって説明の補足や生徒の質問に答えてもらったりしました。生徒はほとんど教科書を持っていない(日本と違って各自購入)ので、毎時間授業プリントを配布したり、休み中の宿題で復習用のプリントを配布し休み明けに提出させたりしました。
アンケートをとると生徒は大半が「物理化学が好き」と答えます。理由は国の発展に役立つ、あるいは自然現象などの仕組みが理解でき、とても興味深い教科だと答えます。しかし実際の授業は実験の回数が少なく、通常授業も教師が知識を教える教師主体なので、生徒は十分に学習したことを応用して考えられません。
それらの問題を解消しようと、夏休み中に夏期講習で、実験も踏まえて生徒が科学的な知識を養うきっかけを作り、また自分たちで勉強できるように計画しました。来た生徒は少人数でしたが、十分に実験機材を使用し、実験結果や定理について考察を試み、説明を理解し、満足したようでした。また、授業の余談で日本について紹介したり、道徳的に(この国に道徳という教科や道徳観を教える教科はない)授業を受ける態度、日ごろの悪い慣習を注意したりしました。
教育省は2005年より本格的に新課程を導入し、今までの教師主体・知識詰め込み授業を見直し、児童主体の授業を展開しようとしています。そのため教員を再教育しなければならず、様々な問題が発生することが予想されるため、2年目は教育省の同僚と共に教員の研修に参加して問題点を指摘したり、国内の学校を訪問して授業の様子を見学し、教員に助言したりしています。
任国のお気に入りの食べ物は、「アタ」です。これは豆類を1日水につけた後、細かく砕き、少しあわ立てて塩コショウして油で揚げたものです。「テビ」といってヤム芋を揚げた物と一緒に唐辛子と塩を混ぜたものにつけて食べるベナンのお菓子です。ちなみにヤム芋はゆでてお餅のようにつき、ピーナッツのソースと一緒に食べる「アグゥ」というものも美味しいです。

アタとテビを道端で売る女性

ベナンの北部の夕日。この辺りはなだらかな丘陵が続く

夏期講習の実験。電解液の性質を調べている