未知の国、未知の業務
日本でチャドという耳慣れないアフリカの国を知っている人は少ないでしょう。スーダンのダルフール問題は知っていても、22万人以上のスーダン難民が流入しているチャド東部の状況は、知られていません。
スーダン国境近辺でのスーダン政府アラブ系民兵グループ(ジャンジャウイッド)による村落の襲撃、住民と難民との対立、チャド国内の反政府勢力の不穏な動きといったような、不安定な情勢に加えて、大使館もない、JICAの在外事務所もない状況において、この国で2004年10月からスーダン難民キャンプ周辺村落の住民に対する支援が開始されました。
私の専門はプロジェクト管理と呼ばれ、紛争直後のような政情、治安情勢が不安定な国で活動するため、当地での他の専門家、調査団の活動が安全に滞りなく実施するため生活基盤の確立、安全対策が主な業務です。今までのJICAの活動地では、アフガニスタンでこの手の専門家が派遣されていますが、JICAでは、まだノウハウが蓄積されていません。チャドは日本から見ると未知の国、また、当地でのプロジェクト管理というこの業務もJICAでは未知の分野、すべてはこれから始まるといったところです。

スーダン難民が暮らすチャドのキャンプ