どこまでも続く青い空の下で
どこまでも続く千の丘に澄みきった青い空――任国であるルワンダを一言で表すなら、私はこう答える。1994年の民族間の大虐殺の悲劇が世界的に有名な国だが、不思議なことに、ここで生活していると、多くの人が親族を亡くしているものの、そんなことがあったようには思えないくらいに穏やかで優しい。この国の壮大な景色が、その人々の心を映しているようである。
私は、ルワンダの東部州の北はウガンダ、東はタンザニアの国境に接するニャガタレという街の青少年センターに配属されている。スポーツを通じて青少年の心身の発達を促すために、日中は地域の小学校を巡回して子どもにスポーツを指導するほか、歌などを用いて日本語や英語を教えている。また、夕方からはセンター内にて現地業務費で購入したボールを用いてバレーボール教室を開催している。
スポーツを通じて思ったこと。それは、スポーツというのは、単に身体の発達やストレス解消のためだけでなく、競技を通じて仲間と協力しようとする協調性や、辛い時も最後までやり遂げようとする忍耐力、ルールを守り公平にプレーするための礼儀作法に至るまで、様々なことを学び体験できるものであるということだ。
この国では基本的に体育という時間を設けている学校は少なく、スポーツ器具も十分でない。それゆえ、体育を"遊びの時間"として認識している学校が多々あり、その時間に子どもは自由に運動場で遊び、教師はそれを見守るというスタンスをとっている。これでは、前述したような初等教育で学ぶべきことを学べない。実際に、子どもたちは整列するまでに相当な時間が掛かり、それを保つことができない。また、平気で自分勝手に行動することもある。
その一方、運動に手拍子や笛でリズムをとると、今までのまとまりのない行動がウソのように、皆が一つにまとまる。時にはそれが踊りにまで発展してしまう。まさにアフリカらしい。授業のポイントはこの特徴をどう活かすかであろう。
子どもたちの屈託のない笑顔、私の名前を呼ぶ愛らしい声、そして力いっぱい走って私を追いかけてくる姿に、私はいつも元気をもらう。それが活動源となり、明日も頑張ろうと思える。活動に悩みは尽きないが、これらがあればいつでも気持ちをリセットできる。
これからも私は、子どもにスポーツを通じて机上では学べない多くのものを吸収してもらえるように、活動を続けていく。このどこまでも続く青い空の下で。

巡回先の小学校にて、ウォーミングアップの一環として、生徒と短距離走

巡回先の小学校にて、走り幅跳びの指導

現地業務費で申請した体育器具が、JICAルワンダ事務所スタッフにより、センターに届けられた(左が筆者)