コスタリカの中の「日本」-ランカスター植物園に日本庭園が開園

 去る5月28日、コスタリカ派遣中のシニア海外ボランティアの角田守さん(19年4次隊、職種:日本庭園)が活動する植物園で、日本庭園の公式開園式が執り行われました。


 このたび完成した日本庭園は、首都サンホセから車で1時間弱のカルタゴ県(旧首都)パライソ市にある国立コスタリカ大学所有のランカスター植物園(Jardin Botanico Lankester)内に造られました。この庭園は、シニア海外ボランティア・青年海外協力隊員の支援と、在コスタリカ日本大使館の草の根文化無償資金協力の連携によるものです。構想や設計、資金調達(草の根文化無償資金協力への申請)などは、以前コスタリカに派遣されていた青年海外協力隊員の大関洋さん(17年度2次隊、職種:造園)が協力しました。その後の造園作業を角田さんが陣頭指揮し、1年余の年月をかけて、このたびようやく完成にこぎ着けました。


 28日の式典には、文化スポーツ大臣、コスタリカ大学学長、市議会議員など、コスタリカ側から多くの要人が、また、日本側からも山口英一在コスタリカ日本大使が参列されたほか、その他、多くの招待客やメディア(放送局4社、新聞社3社)、関係者が訪れ、本当にすばらしい式典になりました。


 式典挨拶の中でランカスター植物園の園長Jorge Warner(ホルヘ・ワーナー)氏は、大関さんと共にこの日本庭園のアイデアを練り、また、大使館への申請に二人で努力したことなど、隊員の協力があって初めてこのプロジェクトが動き出した経緯にも触れられ、また、完成した庭園は、コスタリカにいて遠く離れた日本の雰囲気をそのまま感じることのできる正真正銘の日本庭園であり、角田さんの指導あってこそ完成したものであることを述べられました(角田さんは以前、金閣寺・宇治平等院大修復にかかわった経験があります)。


 テープカットの後、庭園を散策した参列者たちからは、自然と調和し、静謐な雰囲気に満ちた日本庭園の素晴らしさに多くの感嘆と賞賛の声が寄せられ、ひと時の異文化体験を堪能していました。また、当日の様子は多数のメディアで取り上げられ、特に、コスタリカで最大発行数を誇る日刊紙「La Nacion」では、1ページにわたり日本庭園の記事が掲載されました。


 計画の変更や物資の値上がりなどで困難な局面に立たされることも多々ありましたが、全ての関係者が協力して、この日を迎えることができたと思います。

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日本庭園開園式典で。左から、コスタリカ大学研究基金会長ギジェン氏、山口日本大使、ゴンザレス学長、ワーナー園長、JICAコスタリカ支所の高橋所長

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テープカットをする山口大使とゴンザレス学長

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日本庭園内を散策する式典の参加者。100名以上が参加


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日本家屋とベンガラ(赤い顔料)が塗られた太鼓橋

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日本庭園内から入り口を望む

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ベンガラが塗られた太鼓橋