「環境情報センター」の活動を見せ、魅せる

Twitter Facebook はてなブックマーク Yahoo!ブックマーク livedoor メール

 ドミニカ共和国は、環境法は整備されています、が、行政による指導体制が機能していないので、身近な環境問題である騒音・振動・建設工事・水質汚濁・大気汚染・悪臭問題等が手付かずの現状です。サントドミンゴ市の環境対策は、毎日1600トン近く排出される一般廃棄物(ゴミ)と公園・街路樹の整備で手一杯の状況です。

 住民指導を目的に、一昨年開所したのが、私が赴任しているサントドミンゴ市の「環境情報センター」です。東西の長さ7km、幅200mの都市公園の中にあります。主に、学生・市民を対象に環境問題の啓蒙活動を行っています。具体的には、ゴミ問題(3R)・分別法の指導・食用廃油石鹸・再生紙・コンポストづくり・水質汚染・大気汚染・地球温暖化・騒音問題等のワークショップを行っています。ところで、排水対策に始めた食用廃油石鹸づくりが大人気になってしまいました。だれでも簡単につくれる手軽さが国民性にあったのかも知れません。

 此処では、実用的な知識普及はもちろんのことですが、住民に環境の現実を知らせることが、真の理解につながっていくという信念で活動しています。例えば、先ほどのゴミ分別法の指導に関連して言いますと、ゴミの量は、サントドミンゴ4市を合わせると、毎日3500トン近くになりますが、これを、埋め立て処分場でプラスチック、金属、生ゴミに分別し、売ることで生計を立てている人達が、500人近くいるのは、驚きです。そこで、@ちょっと待て、ゴミはお金、捨てる前に考えよう...。

 最後に水質汚染の観点から。サントドミンゴ市には、3つの下水処理場がありますが稼動していません。そのため、すべての排水は、下水路を通ってカリブ海に流れ込むか、地下浸透する仕組みになっています。そこで、@下水のCOD分析を学生に指導することから、皆で水資源について考えよう...。

 この国ではじめての施設で、はじめて環境を学ぶ人達に、未知の扉を開くのが、私たちの仕事です。

(追記)私たちの今年の環境週間行事は、6月3日(日)にMalecon Libreの催しに環境問題で参加、6月5日(火)は事務所で現在の活動状況を紹介します。この中には、無料で食用廃油石鹸を配り、廃油回収を呼びかける企画もあります。

【写真】

分別したゴミの利用法について発表する生徒たち

【写真】

食用廃油を使った石鹸づくりの講習

【写真】

サントドミンゴ北市にあるDuquezaの最終処分場。ゴミ収集車が来ると、ゴミの仕分けを生業とする「ブソン」と呼ばれる人達が大勢集まってくる


Twitter Facebook はてなブックマーク Yahoo!ブックマーク livedoor メール