野球観戦―ドミニカ共和国の生活でのお気に入り
ドミニカ共和国は野球大国である。面積は四国と沖縄を合わせた程度、人口は日本の12分の1以下の小さな島国である。しかしアメリカのメジャーリーグでは多くのドミニカ人がプレーしており、一昨年行われたワールドベースボールクラシックでは、開催当初は優勝候補の筆頭に挙げられていたほどである。道端では、木の枝や小さなペットボトルの破片を使って、小さな子どもが野球をしているのをよく見かける。野球については、アメリカや日本に負けるとも劣らない野球大国である。
ドミニカ共和国は、国民の7割がムラート(片方の親が白人でもう片方の親が黒人の混血)である。ドミニカ人の身体はそんなに大きくはなく、身長も日本人と大体同じくらいである。しかし、身体の厚みは日本人とは雲泥の差である。単に食習慣の違いで太っているだけのようにも見えるが、それだけではない。よくよく見てみると、脂肪の下には、がっちりとした骨格と強靭な筋肉が身体を支えている。野球が強いのが理解できる。
中米・カリブ海地域では、毎年10月から2月までプロ野球のウィンターリーグが開催される。ドミニカ共和国では国内に散らばった6チームがしのぎを削り合う。この時期はメジャーリーグやマイナーリーグもオフシーズンと重なるため、調整等の理由で有名メジャーリーガーも多く参戦している。日本のプロ野球選手もプレーしている。
私が活動しているサンティアゴにもチームがあり、この時期は配属先にも選手がリハビリに来ることがある。同僚とも野球の話題で盛り上がる。日本人投手が活躍するとみんな教えてくれる。今年はリーグ終盤のカリビアンシリーズ(中米各国を勝ち抜いたチーム同士のトーナメント戦)がサンティアゴで開かれるとあって、今から楽しみである。
陽気で話好きなドミニカ人と、世界レベルの野球で盛り上がれることは、この国の生活の中での贅沢な楽しみである。

サンティアゴのシバオ球場

ドミニカ人は野球大好き

バッターボックスで構えるバッター