温暖化防止のために-日本とドミニカ共和国での活動-
JICAシニアボランティア(SV)として2年間派遣されていたドミニカ共和国から、2007年4月に日本に一度帰国しました。引続き次のSVの派遣申請を行いながら、JICA筑波にある「国際理解教育ひろば」にテーマ『地球規模での異常気象について(副題:地球温暖化)』を提案し、司会進行を行いました。
講師は、筑波にある気象研究所で地球温暖化予測の研究をしている楠博士にお願いしまいた。講座を行う直前の9月26日に楠先生がNHKの『クローズアップ現代』に出演しました。この中で、今年(2007年)、日本で74年ぶりに最高気温を更新して40.9℃を記録したのは理由があると言われました。従来の夏型太平洋高気圧にチベット高気圧が重なったためであり、約100年後の将来に起きる可能性がある予測モデルであったと述べていました。
さて、講座は、環境関連の海外研修生9名を含めて約40名が出席しました。8グループに分けて、ワークショップ形式で答えてもらいました。
問題で興味深かったのは、「温暖化の影響」が一番大きいのは「北緯圏」に近い「北半球の陸」で氷が溶け陸地が現れ、シロクマが生存出来なく可能性がある。ロシアが北極の海底に国旗を立てて領有権を主張した新聞記事も出ました。講座の資料は英文でも作成して研修生にも渡しましたので、各国に戻り「地球温暖化防止」の重要性を話してもらえると期待しています。
ところで、ドミニカ共和国に対する影響はどうでしょうか?
ドミニカ共和国は、亜熱帯地域にありメキシコ湾海流があるため、影響は比較的少ないけれども、年間降雨量は減少する地域です。
2008年1月から、ドミニカ共和国の第二の都市、サンティアゴ市役所で「廃棄物処分場管理」の指導をしています。日本で廃棄物に関するJICA研修を終了したモレタさんの意思で、「福岡方式(準好気性埋立)」の処分場建設を行う支援をしています。この方式は、処分場内に、上部に穴を明けたコンクリートヒューム管を設置して置き、微生物による発酵で出来るメタンガス、二酸化炭素、他のガスが大気中に抜けると同時に、空気が自然流入します。従来の嫌気性埋立は、高濃度のメタンガスが出て、エネルギー回収も可能です。大気放散の場合は、二酸化炭素の20倍の温暖化効果の悪影響があります。
「福岡方式」は、自然に流入する空気でメタンガスが酸化され減少し、また生成する滲出水もBOD、CODが減少して、地球温暖化防止、環境保全に役立ちます。ドミニカ共和国の各都市の処分場で、問題になっているごみの自然発火による大気汚染を減らし、「福岡方式」の廃棄物処分場の建設に協力したい。地理的に恵まれた、温暖なドミニカ共和国の自然と都市環境の整備に協力したいと考えています。

以前の“Rafey”処分場

消火と植物(マンゴー他)の生長

“福岡方式”の建設現場

“嫌気性埋立”(首都)メタンガスの自然発火

配属先(CASA)の仲間

サンティアゴ市の景観