楽しみながら環境を学ぼう!-世界環境デーに合わせてJICAの事業を紹介(前編)-
毎年6月5日は世界環境デー。JICAドミニカ共和国事務所は、ドミニカ共和国環境省との共催で、世界環境デーと国際生物多様性年を記念したイベントを2010年6月4日に実施しました。イベント開催の目的は、JICAのプロジェクトやボランティア活動を通じた、環境や自然資源に関する広報。とはいえ、会場にはJICA以外に、ドミニカ共和国の環境省が声を掛けたNGOや大学機関も広報ブースを出展し、さまざまな活動が人々の目を引いていました。地元の小学生や環境を学ぶ大学生・大学院生、さらに関連機関や地元の人々など、約500人が来場しました。
JICAの主な活動は三つ。一つはJICAブースにおける広報資料の配布やJICA事業に関する説明。JICAという組織や実施するプロジェクトへの理解を深めてもらうために、ブースに立ち寄る人々に、環境プロジェクトの紹介や、生物多様性に関するパンフレットや出版物を配布したり、ビデオを流したりしました。
二つ目は、JICAが支援した環境関連プロジェクトに関するセミナー。ここでは、ラ・ベガ県における環境保全型農業、サバナ・イェグアダム上流域における流域管理向上プロジェクト、サンチアゴ市における福岡方式を導入した最終処分場改善事業に関するプレゼンテーションが会議室で実施されました。プレゼンターは、それぞれのプロジェクトの相手側機関の人々。聴衆者である学生たちは、興味深く彼らの発表を聴くと同時に、専門的な質問もしていました。
例えば、最終処分場の準好気性分解方式「福岡方式」(注)のセミナーでは、ランニングコストや維持管理費を含めた費用効果はどの程度なのか、好気性分解との違いは何なのか、また廃棄物分野における人材育成の必要性などについてです。廃棄物というネガティブなイメージから、担当職員に専門能力は必要ないと考える人が多い中、JICAが支援するサンチアゴ市やサント・ドミンゴ特別市の担当者からは「まったく逆。優秀な人材がいなければ、効果的・効率的な廃棄物処理運営は不可能だし、その結果、環境や人の健康に損害を与える。JICAのプロジェクトや研修を通じて人材育成支援を受けた結果、ここまで改善することができた」と、廃棄物処理管理に対するイメージを一新する発言がありました。
(注)ごみから浸み出し、底部に溜まる汚水を、管を設けることにより、地下に浸透させずに外部に排水させる構造。施工や管理に高度な技術が不要なだけでなく、自然の浄化能力により温室効果が高いメタンガス発生を抑制するため、地球温暖化防止にも寄与する。福岡市と福岡大学により1970年代に開発された。

開会式

開会式の出席者

JICAのブース

会議室におけるセミナー(サバナ・イェグアダム上流域における流域管理向上プロジェクト)