モチベーションの向上はポジティブな環境づくりから-ドミニカ共和国における3Rネットワークの構築-(後編)
[前編からの続き]
廃棄物問題については、多くの人が、環境省の無関心や明確な政策の未整備、市町村の運営能力の低さ、施設・機材整備のための資金不足、環境教育不足による市民の意識の低さなどを問題として挙げ、問題解決の糸口がないと、困った顔をする。そんな中、今回のミーティングでは3R活動に関する市町村や企業努力を実際に見聞きすることで、参加者全員が3R促進にポジティブなイメージを持ってくれた。また、様々なセクターが参加したことにより、セミナーの場で挙がった質問や要望に参加者自身が応答するなど、ネットワークとしての意義を垣間見ることもできた。会合の最後には、今後の活動の動力となる3R促進委員会を立ち上げることが参加者全員の賛成により決定され、委員会メンバーの候補者が立候補・推薦により選出された。
帰路のバスの中では、参加者から本会合に関する意見・感想が聞かれた。全ての人が会合の内容に満足しており、中でも、3Rをテーマとして研究する学生は「将来の国の環境問題を担う若者として、3Rの促進に努めていきたい」と前向きだった。そのほか、「今回の会合で得られた教訓を基に、身近な人最低5人に3Rの重要性を話していこう」「スーパーのプラスチック袋ではなく、率先的にエコバッグを使おう」など、まずは自分たちの生活様式を見直すことから始めようと盛り上がった。
今回の活動により、3R促進の種は蒔(ま)かれた。この種が芽を出し成長するためには、しばらくはJICAのリーダーシップが必要であろう。しかし今回の初回会合で、参加者の利害が異なっても、ひとつのチームとして同じ方向に向かって進むことができると、彼らの積極的な姿勢から感じることができた。3Rネットワークは構築されたばかり。これからも、参加者のモチベーションを上げながら問題解決に取り組んでいこうと、私自身のモチベーションも上がる非常に実のある会合となった。
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セミナーに熱心に聞き入る参加者

3R推進に一丸となった参加者