テナに咲いた夜桜、日本文化紹介の熱い夜

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 青年海外協力隊の活動目的の一つに、開発途上国とわが国との間の友好親善および相互理解がある。エクアドルでは、青年海外協力隊員が自主的に企画し、自分の任地で日本文化紹介をする「桜祭り」を行っている。


 私が活動するテナ市は人口2万人程度の小さな町で、ここで活動する青年海外協力隊員は7人にまで増えたが、テナの人達にもっと日本を知ってほしいと考え、エクアドルに桜は咲かないものの、日本文化紹介として、桜祭りを企画した。今までの活動で企画してきたイベントを参考に、そこで学んだ成功例・失敗例を全て、このお祭りに繋げた。

 
 テナ市は小さな町だから、集客が一番難しい。桜祭りは昼間にやるのが主流だが、暑い気候もあってか、この町では昼間の人の動きが鈍い。そこで思い切って、夜の時間帯に変更し、「夜桜祭り」にしした。宣伝で一番効果的なのは今まで重要視していなかったラジオと知り、CMを作ってもらい、1週間ローカルラジオで宣伝した。


 また、日本人だけの一方的な企画は、周りの反応も鈍い。今回は企画の段階から当日まで、「市民参加型」のお祭りにしたかった。これまでに構築した人間関係を大いに活用し、市役所から全面的協力を得て、舞台設置・デコレーション・音響・照明・司会者・テント・ラジオの宣伝と、全て無料で提供してもらった。当日は現地のダンスチームを招待し、私達がよさこいソーランを踊り彼らはアマゾンの伝統的なダンスを踊るという、文化交流も取り入れた。小学生や市民に「どっこいしょ」という踊りを教え、お祭りの最後に、両国がコラボした、「100人どっこいしょ」を実現させた。


 50人以上のJICAボランティアがテナに集まり、前夜祭ではメインストリートで花笠踊りを踊りながらパレードし、本祭では折り紙、書道、浴衣の着付け体験、日本玩具、足つぼマッサージ、日本食販売のコーナーの設置と、ミス・着物コンテスト、武道の紹介、よさこいソーランのステージプログラムを行った。ブースは体験型、参加型を重視した形で設置した効果があり、子供から大人まで幅広く人気を博し、終始人の波が絶えなかった。フェルトペンで腕に日本語を書くタトゥ(入れ墨)も人気だった。また、ミスコンテストはエクアドルの主要イベントで必ず行われ、とても人気がある点に着目して取り入れた、「ミス・着物コンテスト」は、予想以上の反響があった。


 当日は朝から大雨、計画停電(注)という不幸にも見舞われたが、本番直前にピタッと雨が止み、日が暮れる前には電気が復旧したのは、まるで奇跡が起きたかのようだった。そして、たくさんのテナの市民が来場し、共に楽しい時間を共有し、まるで日本の夏祭りを想像させるような熱気と感動の一夜を過ごすことができた。


(注)エクアドルでは、工事のために事前に予告し、計画的に停電をすることがある。(広報室)

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前夜祭では花笠踊りを踊りながらメインストリートをパレード

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着付け体験コーナーで浴衣とハッピを着せてもらった子供達

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書道ブースでは、来場者の名前を日本語で書いた


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大いに盛り上がったミス・着物コンテスト

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迫力の「南中ソーラン」

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テナ市民と一緒に踊ったフィナーレ「100人どっこいしょ」

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