医療部会という活動の中で-衛生教育を通じた、子ども達の健康な未来への架け渡し-
エクアドルのJICAボランティアが医療部会を構成し、活動中。現在、看護師6名、栄養士1名、薬剤師1名、村落普及員1名の計9名(シニア海外ボランティア6名、青年海外協力隊員3名)。これまでに、健康キャンペーン(身体測定・栄養・運動指導)を5ヵ所で行い、約1,000人と交流した。
今回は、子ども達への衛生教育(手洗い・歯磨き)を企画。また、子ども達を取り巻く大人達(父兄や教師)にも、衛生教育の再認識と継続をしてほしいと、参加を呼びかけた。
活動先は、協力を得られた2ヵ所の学校。両校とも市内から1時間以上離れた標高3,000メートル以上の場所にある学校だ。
皆任地が違うため、準備の段階ではメールや電話での打ち合わせを繰り返し、また前日も夜遅くまで連絡を取り合った。さらに翌朝は6時に出発し、移動の車の中でも、皆で手洗いの歌(振りつき)の練習を行った。
学校に行く途中道が悪くなり、車を降りて子ども達と一緒に歩いて登校。車を降りた瞬間、握手を求め、あいさつをしにくる子ども達。冷たく、赤くなっている手には、ここでの生活がにじみでていた。
初日は、6、7年生約30名への指導。
まずは、手洗い指導を、劇によって説明する。
迫真の演技が伝わったのか、皆真剣な眼差しで見ていた。その後、「汚れ」チェックの実験を。子ども達は、戸惑いながらも楽しそうに参加。最後に、正しい洗い方(動作付き)の歌をハーモニカの伴奏に合わせて合唱。歌を通じて正しい手洗い方法を習得できるため、皆必死な表情だった。
次に、歯磨き指導。人形劇で概要説明をした後、外で○×ゲームにて確認テスト。子ども達は、真剣に答えを考えていた。そして、最後に正しい歯磨きの仕方を指導。一生懸命に歯を磨いている姿は、ほほえましかった。
帰り際、車を追いかけてくる無邪気な子ども達。この子ども達の未来が健康であって欲しいと心から思えた瞬間だった。
2校目へ移動。いつもは霧で寒い学校みたいだが、晴天に恵まれた。
ここでは小学校2~7年生(5歳~9歳)約40名への指導。低年齢の子への指導に不安だったが、子ども達は集中して聞き入っていた。珍しいことだとか・・・。
最終日は中学生と高校生(9歳~19歳)約50名と20名を超える保護者。そして、他の学校から約15名の先生が来ていたため、部屋の中も外も一杯だった。
手洗い指導では、正しい手の洗い方の歌(振り付き)を皆で大合唱。拍手まで沸き起こった。
歯磨き指導は、前日に急遽、劇の上演からパワーポイントに内容を変更したが、皆真剣でメモっている子もいて、ほっとした。
2ヵ所ともに素敵な学校だった。
必ず撮った集合写真。この写真とともに、子ども達の記憶の中に少しでも残ってほしいと思う。また、この笑顔が未来へと続いていってほしいと願う。
1週間という長い医療部会の活動であったが、反省、改善、実行、また反省と、疲れている中でも、連日皆でこれを繰り返したことが、成功の秘訣だと思える。
また、今回で6回目となった。部会は、普段の活動では学べないことを学べ、さらに、多くの人と出会うことができる。それにいつもにいつも感謝している。一人ではできないことも、皆で協力して一つのことをやり遂げることのすばらしさは、計り知れない。

手洗いの「汚れ」実験。歌を歌いながら、手を乾燥中

子どもも保護者も先生も一緒に、手洗いの「汚れ」実験中

正しい手洗い方法を説明

歯の模型を使い、歯磨き指導

お互いに歯の汚れをチェックする

歯ブラシ・タオルを持っての集合写真