ホンジュラスの中

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 私の任地、サンタ・ロサ・デ・コパン市はホンジュラスの西部に位置し、この街の特長はコロニアル様式の建造物がいくつも残存し、電信柱が少しその華麗な景観の妨げになっていますが、風趣に富んだ街として有名です。また、ここ西部地域は山々が多く、私の任地も標高1,150メートル程の山中に街が形成されています。乾季はやはり暑いですが、標高が高いためにいくらか涼しく、雨季になるとダウンジャケットやコートを着用しないと寒い日もあります。


 この西部地域は首都から約380キロ離れたところにあり、中央政府から見放されているといっても過言ではなく、貧困層といわれている人々が多く住み、任地周辺の市ではほとんど活気がみられません。また貧困層の多くの人々が市の中心部からさらに離れた山奥に住居を構え、小さな集落を構成し、生活を営んでいます。ほとんどの集落には、小さな食料品店しかなく、病院に行くとなると、場所によっては道路整備が不十分であるため車で数時間かかり、水道がない家屋もまだ多くあります。土で造られ、窓はあるが窓ガラスがない家、また床もない家もあります。そこで暮らす多くの子供は、薪を拾いに行ったり、両親の畑仕事を手伝ったり、水源までポリタンクを持って行き、水をくみに行ったりと、彼らには重労働である仕事をこなしています。


 そのような地域が西部以外にも数多くある中、中米の中でも少し後ろを歩いているといわれているホンジュラスの首都テグシガルパや第2都市であるサン・ペドロ・スーラの都市の一部では、高層建築物や豪華なホテル、モールやファストフード店が立ち並んでいて、活況を呈しています。そういう店に出入りする人々は、着飾っていてお洒落です。このように、ホンジュラスという国を見渡すと、コントラストが強烈すぎて、胸が苦しくなる時もあります。


 2009年の6月にホンジュラス政治危機が起こり、日本でもニュースになり、首都やサン・ペドロ・スーラのような大きな都市では連日デモが行われ、この半年間は政治の行方が私達の活動にも大きく左右されましたが、まだまだ私達ができることが多くある国の一つであると思います。しかしながら、困難にぶつかって肩を落とし、涙を流す協力隊員も少なくありませんが、簡単にいかないからこそ、挑戦する意義があると私は感じます。

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山中の集落で見られる土壁の家。窓はあっても窓ガラスはない

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首都の街並みとその夜景。首都にも貧困地域は存在する

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業者に売るために、道端でペットボトルを拾い集めている少女


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サンタ・ロサ・デ・コパン中心部での一枚。この街の道路は一方通行

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サンタ・ロサ・デ・コパンの大聖堂とその街並み

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サンタ・ロサ・デ・コパンの隊員宅の近所に住む女の子

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