聖アスンシオンの祭りとテオセロ市エコロジー課

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メキシコの首都・メキシコシティから東に約300キロメートルの街、テオセロで毎年8月に、聖母マリアが天に召されたことを祝う聖アスンシオンの祭りが開催される。普段は静かなテオセロの街だが、祭りの開催される2日間は人でごった返し、街中が喜びに満ちあふれる。各家庭では、唐辛子とスパイス、チョコレートなどが入ったカレーのような濃厚なソース、モーレをかけた鶏肉の料理や、バルバコアとよばれる牛肉をサルサソースと一緒に蒸した料理がふるまわれる。


8月14日、15日にメーンのイベントがあるが、その約1週間前から、各地区ではアルコとよばれる教会に献上するための大きな花飾りが作られる。手作業なので大変な労力だと思われるが、男たちが総出で飾りを作るさまは待ちに待った祭りを祝うかのように楽しげである。


14日は、街の中心の教会に立てかけるためのアルコを100人以上の男たちが担ぎながら、約1キロメートルをねり歩く。日本のみこしに近いものを感じる。その周りでは、楽団が楽器をかきならし、お面をつけぶかぶかの衣装をまとった人々が踊り狂う。教会へ続く1キロメートルの道は人で埋め尽くされる。15日は、14日と同じ場所で牛追いが行われる。通りを閉鎖し、その間を8頭の牛が駆け巡る。男たちは牛と対峙(たいじ)することによって、緊張と興奮を高めていく。


祭りの期間は期待と興奮、市民と観光客で街が埋め尽くされる。一方、私が配属されているテオセロ市エコロジー課では、ごみの対策と処理に追われることになる。祭りの前は、出店店舗にごみの分別について説明し、生分解性プラスチックや紙袋の使用を推進する。また、祭りの後には、朝5時から8時まで、職員総出で公園内と主要道路の清掃を行う。


祭りは非常に楽しく、街が活気に満ちあふれるよい機会だが、ごみの散乱を伴う。アルコールの消費が多いこと、ごみ箱の設置数が来場者に対して少ないこと、そしてポイ捨てが非常に多いためだ。どんなに市民に自覚を求めても、開催期間中はその徹底が難しい。


テオセロ市は、生ごみ処理のためにミミズコンポスト(ミミズを利用した堆肥作り)を運営し、ごみの分別収集も行っている環境都市である。しかし、まだまだ一人ひとりの自覚に依拠しているところが大きい。ボランティアとして、地域の子どもや大人と一緒にごみ分別やポイ捨て禁止の普及活動に取り組んでいる。それが少しでも住民の意識改革につながり、ごみの減量に成功したならば大変光栄である。

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衣装をまとい、これから始まるお祭りを楽しむ人

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通りが人で埋め尽くされます

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アルコを担ぐ男たち


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教会に立てかけられたアルコ

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牛追いの様子

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祭りの後はごみが散乱し、早朝の清掃作業が欠かせない

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