"子どもが子どもを育てる"若年妊娠の予防に向けて(後編)

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[前編からの続き]
妊婦クラスを開催する中、話し出したら止まらないおしゃべり好きの経産婦さんたちがいる一方で、物静かで無表情な15歳前後の若年妊婦さんの存在がいつも気になっていた。彼女たちは質問してもはにかんでばかりでみんなの前で発言をすることがほとんどなく、1対1で話しても聞かれたことにしか答えないことが多い。妊婦クラスに参加していてもボケーっとしていたり、他のことを考えていたり。「質問や不安なこと、心配なことは?」との問いに、必ずと言っていいほど「何もない」と答える。自分の体に起こる変化とおなかの中で育つ新しい命に興味が持てない上に、わからないことがわからない、不安なことがわからない状態である。


これらの若年妊婦さんとの関わりを通して、特に10代前半の女性は母親になる準備ができていない、親になるのには相応しくない、やはり若年妊娠は予防するべきだと強く感じてきた。若年妊娠予防のためには初回性交の開始年齢を遅らせるのが一番効果的ではないか。そこで看護師さんと一緒に小学校を巡回して低年齢層、つまり初回性交開始前の子供たちへの性教育を始めた。


性教育の対象は10歳前後の小学校4年生から6年生。学校・看護師さんと予定を相談し、性教育2回、衛生環境教育1回の計3セッションで実施している。そもそも赤ちゃんはどこから来たのかということを軸に、男女の生殖器の名前と働き、第二次性徴、月経と射精、性行為による妊娠の成立、胎盤とへその緒を通した繋がりからお母さんは妊娠中にどのようなことに気をつけていたのか、命の誕生は素晴らしいことだけどあなたたちはまだ準備ができていないこと、今すべきことは何か・・・・・・。


「性行為で妊娠することを知った」「恋人ができても性行為をする必要がないことがわかった」「自分の体について学ぶことができて楽しかった」との子どもたちの感想や態度から、性に対する興味、正しい知識・情報を与える大切さを感じている。学校側の受け入れはとてもよく、校長も教師も快く授業の時間を空けてくれる。何より私自身が性教育の可能性を感じているため、看護師さんを誘って子どもたちと楽しい有意義な時間を過ごすために学校へ足を運んでいる。


教育省と協力して教師たちへの研修も実施している。まずは大人が正しい知識を持つこと、そして恥ずかしがらずに、はぐらかさずに性についてきちんと話すこと等を現場での経験から教師たちに伝えている。若年妊娠予防に向けてやるべきことはたくさんある。


ここ数年、日本でも性行為・性感染症の低年齢化が話題となっている。性に関する話題をタブー視する風潮が強い先進国日本。私たちが途上国に見習うべきこともたくさんあるのではないだろうかと私は思う。

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小さい子どもたちも、性教育に興味津々

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もうじき中学生になる6年生にはより詳しく説明を

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衛生教育を組み合わせた工作は、子どもの興味を引く

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小さい頃からの習慣付けが大切

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3回のセッションを受けた子どもたちに修了証書を授与

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