コミュニティーと築く子どもの教育-ニカラグア初の授業参観-

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中南米最貧国のひとつといわれているニカラグアには、くったくのない笑顔を見せる底抜けに明るい子どもたちがたくさんいます。私は、そんな元気な子どもたちに囲まれながら、約1年半にわたって、ニカラグアの小学校で活動してきました。


ニカラグアでは、6年間の初等教育が無償ですが、他の中南米の国に比べて留年率や中途退学率が高く、初等教育を終えられずに社会へ出る子どもがいます。その一番の理由は経済的な厳しさであり、家族を助けるために外で働く子どもも多く見られます。私の活動する学校でも、毎日学校に来られない子どもが少なくありません。


それについて活動校の教員たちと話をすると、子どもの教育を良くするためには、学校教員の働きかけだけでは難しい現状があることが伝わってきます。また、学校が厳しい財政難であるため、学校を良くするためにも保護者やコミュニティーの理解や助けが必要不可欠であるという現実があります。


保護者の教育への関心を高め、学校との関係をより良い、またより近いものにしたい――そんな教員たちの想いがきっかけで始まった試みが、学校をコミュニティーに開く「授業参観」でした。しかし、ニカラグアでは前例のない試みであったため、経験のある隣国ホンジュラスから同期の青年海外協力隊員と現地教員を招いて、プロセスや経験を教えていただきました。このような国境を越えた協力を得て、2010年9月に初めての授業参観を実施することができました。


当日は、想像していたよりもたくさんの保護者がみえ、教員も子どもたちも普段と違う雰囲気に気分が上がっている様子でした。


久しぶりに受ける授業といった様子で真剣に授業を聞き、子どもの活動を見守り、時には一緒に作業をする保護者の姿があり、教員と親と子が共に学び合う授業の姿を目の当たりにし、私自身が多くのことを学ばせてもらいました。


また、終わった後の教員たちからは、自分の準備した授業の手応えを実感し、保護者からの感謝の言葉を受け、努力が報われた満足そうな表情がうかがえました。また何よりも、授業中の子どもたちのうれしそうな笑顔を見ることができ、教員たちと共に、授業参観をやってよかったという感想を共有することができました。


保護者全員の参加は得られませんでしたが、参加してよかったと感じてくれた人たちから少しずつ想いが広がっていければと願っています。


学校だけでなく、家庭、コミュニティー全体が協力しあって、少しでも子どもの教育が守られ、より良いものになることを願いつつ、残りの任期で私ができることを全うしたいと思います。

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子どもたちがつくった家族への招待状

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授業を見守る保護者

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準備だけでなく授業も助け合う同学年の教員たち


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子どもと一緒に学ぶ保護者

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父と娘の共同作業(家庭で使う用のかけ算カードを作成中)

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最後はみんなで思い出の記念撮影

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