GNH-私が感じたブータンでの幸せ。-

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本やネットでブータンを調べるたびに出てくるGNH(注)の文字。国を挙げての政策であり、国民の幸福度を表している。いったいどんなに幸せな国なのだろうかと想像ばかり膨らむ中での赴任。初めは、彼らは一体何に幸せを感じているのだろうかと疑問に思っていたが、残り任期がわずかの今となっては、私はブータンに来て「GNH 100パーセント」であったと、心から言うことができる。それは、私を動かす原動力にもなっている人々の笑顔をたくさん見ることできたからだ。


日本語教師としてブータンに赴任したが、オフィスとの間にはたくさんの問題があり、クラス運営がなかなかうまくいかずに一人で泣いた夜も少なくなかった。しかし、そんな私が今、自分の活動を振り返り幸せだったと思うのは、悲しい時はお酒を持って心配してうちに来てくれる仲間や、楽しい時は一緒に2倍、3倍楽しんでくれる仲間がいつもそこにいたからである。どんな時でも私を仲間として受け入れてくれる友達の笑顔に助けられていたのだ。


ブータン人は基本的にのんびりしている人が多い。クラスに時間通りに来て、毎日出席するなどまず難しい。私も初めは、「ここの文化」だと思い、目を瞑(つぶ)っていた。しかしあまりにもひどい学生の態度になんとかしなければと感じ、試行錯誤した結果、今は毎回多くの学生が規則正しく毎日クラスに通い楽しく日本語を学んでいる。1日4時間の授業で、ヘトヘトになりながら授業をする日々であったが、毎日生徒とジョークを言っては笑い、ゲームをしては大騒ぎし、面白い例文を作っては大爆笑。彼らと過ごした日々は私の宝物となっている。


私のクラスを終了した生徒が口をそろえてかけてくれる言葉。それは、「先生は最初で最後の最高の先生」「先生だったからこんなに頑張って勉強できた」など、とてもうれしい言葉ばかりである。休日に外へ出れば、町中には「先生」と言いながら大きく手を振ってくれる歴代の生徒たちがたくさんおり、話に花が咲く。そのたびに思うのは、ブータンで日本語教師をすることができて良かったということである。


人とのかかわりを大切にするブータン。家族といる時や友人と過ごす時に笑いが絶えないブータン人達を見て、本当の幸せというものが何なのか私は自分なりに理解したような気がする。生徒、職場の友達、近所の家族、お店の友達。いつも私に楽しい時間を過ごさせてくれた彼らに心からありがとうと伝えたい。


(注)国の豊かさを経済で示す国内総生産(GDP)ではなく、GNH(Gross National Happiness、国民総幸福量)として、心の豊かさの尺度として表そうという考え方。ワンチュク前国王によって提唱された。(広報室)

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親友

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ブータントマトと満面の笑み

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休日に、チョルテン(仏塔)説明の実践練習


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生徒とピクニック

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ブータンの新年LOSARに書き初め

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ホテルスタッフのトレーニング

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