ヘンなトイレができた?
キルギス共和国で実施中の「国立ITセンタープロジェクト」では、この国のIT産業発展に資する高度なIT技術者の育成の他に、肢体障害者向けコンピューター教育にも精力的に取り組んでいます。その活動の一環として、車椅子の方も使用できるようにトイレを改造しました。
キルギスでこのような取り組みをしている施設は珍しく、車椅子用トイレの前例もほとんどないため、カウンターパートをはじめ誰もどのようなトイレを作ればよいのかわかりません。また、施設を借りている科学アカデミーが旧ソ連の体制が残る国の機関であるため、便器を1つ移動するためにも沢山の申請書類が必要となり、なかなか簡単に事が運びませんでした。
新たな投入を抑え、最低限の改造でバリアフリートイレにするための苦肉の策は、2つ並んだ個室の間の仕切り板を取り払い、その仕切り板をスライド式のドアに再利用する方法でした。これで車椅子が回転できるスペースが確保できたのですが、個室の中に便器が2つ並んであるというヘンなトイレができてしまい、初めて入った人は皆ビックリします。(でもご安心ください、いま仕切り用のロールカーテンをオーダー中です) ITセンターのスタッフは皆、一人でも多くの障害者の方に「IT」を学んでいただき、就業のチャンスを掴んでいただきたいと願っています。

車椅子の方が使えるトイレ