キルギスの伝統楽器

Twitter Facebook はてなブックマーク Yahoo!ブックマーク livedoor メール

 私の活動しているキルギス共和国ではさまざまな伝統文化が受け継がれていますが、今回はその中の一つ、伝統楽器である「コムズ」についてみなさんにお伝えしたいと思います。

 コムズは日本の琵琶や三味線に少し似た三弦の弦楽器で、キルギスの名産でもある杏や梨、リンゴ等の木材から作られていて、杏の木でできたコムズは最高級とされています。キルギス人はコムズをとても大事にしており、実際弾ける人も多いのですが、「お祭りや式典にはコムズは欠かせない」とか、「コムズを愛さないキルギス人はキルギス人ではない」「コムズさえあればキルギスの歌はすべて演奏できる」とさえ言われます。音色は優しく、曲によっては高原で流れる牧歌のようだったり、馬の軽やかに走る音のようだったり・・・。

 演奏する曲は弾き語りを始め、コムズのために作曲された曲や他の民族楽器とのアンサンブルなどさまざまです。奏法もただ弾くだけでなく見て楽しめるいろいろな弾き方があり、初めはビックリすることもあります。楽器はすべて職人さんたちが手作りしているため、少しずつ音色が違うのも味のあるところです。

 そのコムズ、実は協力隊員を始めキルギス在住の日本人にも人気があり、現在民族楽器を演奏する日本人のグループもあります。外国人によるキルギス音楽のコンクールでグランプリをとったこともあり、時折TVで放映されるので「キルギス人でも弾けない人がたくさんいるのに、外国人がこんなに上手にコムズを弾くなんて!」と現地の人々にちょっとした話題を巻き起こすと共にかなり好意的に受け取られているようです。

 音楽に国境はない!これからもキルギスと日本の国際交流に、私たちと共にコムズが一役買ってくれることを期待しています。

【写真】

コンサートでコムズを弾く日本人グループ(右端はキルギス人の先生)

【写真】

職人さんの工房で。コムズの木型など

【写真】

弦を張り、最後の仕上げをする職人さん


【写真】

出来上がったばかりのコムズ

Twitter Facebook はてなブックマーク Yahoo!ブックマーク livedoor メール