イブン・スウィーナの末裔達とハイブリッド型飛行船
タシケントでの生活にようやく慣れたころ、バイオリンと声学を習い始めた。バイオリンのレッスンが何回か進んだある日、先生が言った。 「バイオリンは心臓の鼓動をこころの伴奏として、優しく楽しく指と体全体で表現するため、健康な身体づくりのシステム・ツールなんですよ」 これは、アヴィセンナことイブン・スウィーナの、音楽療法の理論だ。 約千年前のウズベキスタン北部ブハラ近郊の町アフシュナに生まれたイブン・スウィーナが、全人的医療体系をまとめたとされる世界的名著に『医学規範』という医学書がある。この『医学規範』はギリシャ医学の最高峰ヒポクラテスやガレノスの系統でもあり、バイオリンで有名な町、クレモナに住んでいたゲラルトにより、ラテン語に訳されていた。 その要約版の『医...
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