カケハシ-ホイアン祭り-
ドン! ドンドコドン! ピーヒョロロー。夏の夜、ソン川のまわりに美しい笛の音と太鼓の音が響き渡る。今年のホイアン祭りの開会式では、日本側から大阪府堺市の獅子舞や、石見(いわみ)銀山のある島根県の民謡や神楽などが披露されました。私の任地であるホイアンでは、16~17世紀の朱印船貿易時代に日本人町が造られた交流の歴史を振り返るとともに、日本人が造ったとされる日本橋を含めた町並み保存を日本が支援したことなどを記念して、年に1度、日越文化交流祭りが開催されています。祭り期間中は、両国の様々な文化紹介イベントやセミナー・ワークショップ等が開かれます。
環境啓発運動には起爆剤的な要素が必要ですので、私はこの祭りをうまく利用し、ホイアン初のフリーマッケットの開催という案を考えました。ベトナムの首都であるハノイ市では、学生や20代の社会人が参加する"3Rボランティアズクラブ"(注)が結成され、彼らは積極的に3R啓発活動を行っています。フリーマーケットも既に5回行われていますが、まだ環境改善意識も高くないホイアンでは、もちろん初めてです。ホイアン市は市といえども小さな町ですが、世界遺産に認定されている旧市街には、年間100万人以上の観光客が訪れており、観光化に伴いゴミ問題は深刻化しています。
フリーマーケットの開催自体が重要なのではなく、住民や観光客がゴミ問題を考える"きっかけ"や、まだ再利用の可能性があるものを紹介できる・気づく事ができるような"場"をつくりたいという私の意見を、最終的には配属先も納得してくれ、上記のハノイのメンバーがリーダーとなり開催に至りました。
ホイアンにも、環境啓発活動をしたいと思っているけれど、何をどうやっていいのかわからず、またその機会もなく、モヤモヤしている学生はたくさんいます。そこで、開催にあたりハノイ3Rのメンバーが彼らにノウハウを伝え、今後は彼らが自ら活動を活発化させていく事ができれば・・・という狙いもありました。彼らは初日こそ不慣れでしたが、慣れてくると私と一緒にブース(新聞紙の紙袋作り講座&ふろしき紹介)を担当していたベトナム人の若者からは、「ここは私がやるから、あなたは安心してワークショップに参加してきて!」と頼もしい言葉も出ました。課題はまだまだありますが、今後彼らがホイアンを盛り上げてくれる事を祈りつつ、昔ここに居た日本人が日越の架け橋となったように、私も少しなりともそのようになれればと感じた2日間でした。
(注)3Rとは、Reduce(ごみの削減)、 Reuse(再利用)、 Recycle(再資源化)により、ごみを減らす社会をつくるための考え方。(広報室)

“mottainai”を掲げたブース

ブース内での物々交換(Aランクから品の良い順になっています)

新聞紙でできる紙袋作りの様子

仕立屋から出たハギレゴミを再利用して作ったふろしきの展示

クイズとダンスではしゃぐ子どもたち

最後はみんなで“モッタイナイダンス”