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    <title>世界HOTアングル</title>
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    <updated>2012-05-15T00:41:00Z</updated>
    <subtitle>世界約150ヵ国のJICAの現場で活躍する人々のHOTな声をお届けします</subtitle>
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    <title>未来に命をつなぐ－地域医療を支える看護師さんたち－</title>
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    <published>2012-05-15T07:39:27Z</published>
    <updated>2012-05-15T00:41:00Z</updated>

    <summary>私は、助産師として中米ニカラグアでグラナダ県保健局に所属し活動しています。今回は、この国の看護師さんたちの仕事ぶりに焦点を当ててお伝えします。 ニカラグアの保健センターや保健ポスト（注1 ）で働く看護師さんたちの仕事は、体力的にも精神的にもハードです。保健センター内の通...</summary>
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        <![CDATA[<p>私は、助産師として中米ニカラグアでグラナダ県保健局に所属し活動しています。今回は、この国の看護師さんたちの仕事ぶりに焦点を当ててお伝えします。</p>

<p><br />
ニカラグアの保健センターや保健ポスト（注1 ）で働く看護師さんたちの仕事は、体力的にも精神的にもハードです。保健センター内の通常業務に加えて、保健センターを訪れない妊婦さんの自宅を訪問したり、地域の民家などを借りてつくった仮設の保健所で月1回程度、診察や妊婦健診などをしたりしています。これらは、保健所までのアクセスが悪い地域に住む人々のための医療サービスの一環です。「患者が保健センターに来ないのならば、医療者が出向く」という保健省の方針に沿った徹底した仕事ぶりは、私がこの国に来て驚いたことの一つでした。</p>

<p><br />
またワクチン接種については、国連児童基金（ユニセフ）などからの資金援助もあり、保健省が精力的に取り組んでいます。この国では、きれいな水の確保、適切な栄養摂取、衛生改善、および医療へのより良いアクセスが難しいなどのさまざまな理由により、5歳未満児死亡率は出生1,000人当たり26人（日本は1,000人当たり3人）、乳児（1歳未満）死亡率は出生1,000人当たり22人（日本は1,000人当たり2人）（注2 ）と高く、いわゆる「出前ワクチン接種」は非常に重要です。</p>

<p><br />
看護師さんたちはワクチンを入れたクーラーボックスを片手に、徒歩や自転車で定期的に地域の家々を訪ねて接種の有無を確認し、未接種ならばその場で接種をします。私も何度か「出前ワクチン接種」に同行したのですが、炎天下、砂ぼこりの舞う舗装もされていない凸凹道を、重い医療用具を持ちながら半日歩き回っただけで、もうへとへとでした。仕事とはいえ、毎週のようにこの業務を行っている看護師さんたちには本当に頭が下がります。</p>

<p><br />
ニカラグアでは、医療システム全体の整備不足、行政、住民、民間団体の連携不足、また医師・看護師の医療の質や教育レベルの問題など、国の政策として改善すべき問題は山積みです。しかし、決して労働環境が良いとはいえない中で、この国の看護師さんたちは、待ちの姿勢でのんびりと構える患者さんたちに頭を悩ませながらも、明るくまじめによく働きます。彼女たちは、地域の人々のことを家庭の事情も含めてよく把握しており、地域の人々から厚い信頼を得ています。</p>

<p><br />
かつて日本の保健婦さんたちは、地域を訪問して人々の健康を守り、日本の保健医療レベルを世界の最高水準にまで高めるのに寄与しました。同様に、ニカラグアの看護師さんたちの地道な仕事の一つひとつが、この国の幼い子どもたちや妊婦さんら地域住民の命をしっかりと支え、確実に未来に命をつなぐ役割を果たしていることを感じます。</p>

<p><br />
<small>（注1）日本の保健所に該当するが、保健センターよりは規模が小さい。<br />
（注2）ユニセフ『世界子供白書』（2011）より、データは2009年時点のもの。</small></p>]]>
        
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    <title>マレーシアの福祉制度と私にできること</title>
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    <published>2012-05-11T01:19:31Z</published>
    <updated>2012-05-11T01:23:38Z</updated>

    <summary>私はソーシャルワーカーの青年海外協力隊員として2010年6月からマレーシアに派遣されている。活動の大きな目的は障がい者の社会参加促進である。マレーシアでは、障がい者や障がい児の集まるPDK（注）というセンターが障がい者支援の中核となっている。しかし、ここで行われている支...</summary>
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        <category term="マレーシア" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[<p>私はソーシャルワーカーの青年海外協力隊員として2010年6月からマレーシアに派遣されている。活動の大きな目的は障がい者の社会参加促進である。マレーシアでは、障がい者や障がい児の集まるPDK（注）というセンターが障がい者支援の中核となっている。しかし、ここで行われている支援だけでは限界があるように感じている。</p>

<p><br />
一般就労が難しい障がい者や学校に受け入れてもらえない障がい児は、障がい者登録を行ったうえで、PDKに通うことができる。しかしながら、重度障がいのため、あるいは家族が送り迎えできないといった理由でPDKに通えない人もいる。その人たちは、月に数回、PDKのスタッフによる自宅訪問を受けるのみである。</p>

<p><br />
PDKのスタッフにはさまざまな研修の機会が設けられているが、基本的に専門職者ではない。そのため、自宅を訪問してできることは、家族と本人に生活状況を聞くことにとどまっているように思える。私が自宅訪問に同行した際も、入浴や排せつの介助をする場面を見ることは少なく、介護はほとんど家族に任されているといってよい。</p>

<p><br />
こういう状況において、ソーシャルワーカーである私は、どうしても日本の福祉制度と比較してしまう。日本だったら通所ができない人を対象に、もっと頻繁に自宅訪問を行う制度があるのに。介護サービスも提供できるから家族の負担を減らすことができるのに。専門職の人たちが訪問することだってできるのに。</p>

<p><br />
マレーシアにそういったきめ細かい福祉制度はまだない。「まだない」のか、あるいは「今後もつくられない」のか、それもよくわからない。そういった現状に対して、福祉制度をつくれるわけでもなく、2年という期限付きの身分の私に一体何ができるのか。自分の力の小ささを否応なく感じてしまう。</p>

<p><br />
先日、JICAマレーシア事務所からの提案で、隊員の活動を紹介するビデオを制作することになった。私は自分の活動の一つとしてPDKからの自宅訪問活動を選んだ。正直、非力な私は戸惑っているだけでたいしたことはできていない。しかし、通える場所のない障がい者とその家族が社会から取り残されてしまっているという現状を、このビデオで訴えることができるかもしれないと思った。</p>

<p><br />
PDKの人たちなどの協力を得て、ビデオ撮影が行われた。私は自分の感じていることをビデオで語った。伝わるかどうかはわからないが、自分のできることの一つとしてやってみた。ビデオは、マレーシア政府の社会福祉局職員も目にする予定とのことである。マレーシアの福祉制度が現状では十分でないということを、このビデオから感じてもらえれば幸いである。</p>

<p><br />
協力隊員としての活動は、自分の力のなさを感じることの連続だ。そんな中で、一つでも二つでも活動を通じて何かが前に進むことを願っている。</p>

<p><br />
<small>（注）マレー語でPemulihan Dalam Komunitiの略。英語ではCommunity Based Rehabilitation （CBR）。日本語では「地域に根差したリハビリテーション」と訳されることが多い。発展途上国への障がい者支援の方法として世界保健機構（WHO）によって提唱された。</small><br />
</p>]]>
        
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    <title>ルワンダ昔話で売春婦の自立支援</title>
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    <published>2012-05-08T00:54:43Z</published>
    <updated>2012-05-14T00:44:19Z</updated>

    <summary>ルワンダと聞いて、何を思い浮かべるだろう？ 虐殺？ 最貧国？ アフリカの奇跡？ それも現実だが、本当のルワンダは別のところにもある。 首都キガリからバスで2時間、いくつもの丘を上るとルヘンゲリという街に着く。比較的大きいこの街にテット・ア・ゴッシュと呼ばれる一角がある。...</summary>
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        <name>入力担当者</name>
        
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        <category term="ルワンダ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[<p>ルワンダと聞いて、何を思い浮かべるだろう？ 虐殺？ 最貧国？ アフリカの奇跡？ それも現実だが、本当のルワンダは別のところにもある。</p>

<p><br />
首都キガリからバスで2時間、いくつもの丘を上るとルヘンゲリという街に着く。比較的大きいこの街にテット・ア・ゴッシュと呼ばれる一角がある。売春婦や麻薬売人たちが住むスラム地区。そこに足を踏み入れたのは、現地NGOのルワンダ人スタッフに熱心に誘われ、売春婦を支援するため、一緒に聞き取り調査に出かけたのが最初だ。</p>

<p><br />
「何歳から売春を始めましたか？」「16歳」<br />
「どういう理由で？」「生きていくために。虐殺で両親を亡くしたから」<br />
「HIV（注1）に感染していますか？」「感染しています」<br />
「子どもは？」「3人。2人は母子感染しました」<br />
「この仕事が好きですか？」「いいえ」</p>

<p><br />
彼女たちの実に80パーセント以上がHIV抗体検査で陽性判定を受けているが、それでも売春を続ける。コンドームを使用したくても、「ピストルで脅される」「車で遠くの森に連れ込まれ全裸のまま置き去りにされる」―。そんなのはよくある話。いわく、「本当に屈辱でいっぱいの仕事。やめられるんだったらやめたい」</p>

<p><br />
そんな彼女たちに私が示したのは、ルワンダの昔話を絵本にして販売してはというアイデアだった。ルワンダには、虐殺よりも、ベルギー入植よりも、もっと前から伝わる魅力的な昔話がたくさんある。自然の話、動物の話、人間の話、神々の話―。村では夜が来ると火を囲んで語り、子どもに生きる知恵や社会のルールを教えたというが、近年急速にすたれつつある。ルワンダがもともと持っている魅力を絵本にして残しつつ、販売収益で売春婦の自立を助けられないかという提案だ。</p>

<p><br />
しかし、始めてみると、「本当にお金をくれるか信用できない」と多くの女性は尻込みし、参加した女性も早く適当に作ってお金をたくさんもらうことだけを考えている。それまで労働でお金を得た経験がなく、売春では暴力を受けたり、報酬がきちんと支払われなかったりするのが日常茶飯事であることを考えれば無理もない。そこで、「良い商品を作れば必ずお金を支払う」と約束。品質チェックの基準を明確にし、基準に満たない商品は、一つひとつ理由を説明して作り直しを徹底した。回を重ねるたびに上達し、丁寧に作れるようになってきた。</p>

<p><br />
「私が作ったの、良い出来でしょ!? 」と自慢げに見せる彼女たち（注2）。この活動が単に経済的な支援だけでなく、売春という行為によって奪われてきた自信や尊厳を取り戻すきっかけになればと願う。</p>

<p><br />
<small>（注1）ヒト免疫不全ウイルスのこと。HIV 感染によって免疫力が低下し、それに伴って「エイズ指標疾患」 にかかると、「エイズ発症」 と診断される。<br />
（注2）完成品は、日本でも、駐日ルワンダ大使館などを通じて販売中。</small></p>]]>
        
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    <title>ごみ対策から始める環境教育「クリーンスクールプログラム」</title>
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    <published>2012-05-01T06:12:08Z</published>
    <updated>2012-05-01T00:21:02Z</updated>

    <summary>フィジーは大洋州地域の中では比較的発展しており生活も豊かな国であるが、ごみ処理に関しては昔ながらの「ほうきで掃いて外に出す」「庭で燃やす」という習慣が根強く、ポイ捨てや不法投棄もよく見かける光景である。 フィジーの玄関都市として栄えるナンディでは、2008年よりJICA...</summary>
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        <category term="大洋州" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[<p>フィジーは大洋州地域の中では比較的発展しており生活も豊かな国であるが、ごみ処理に関しては昔ながらの「ほうきで掃いて外に出す」「庭で燃やす」という習慣が根強く、ポイ捨てや不法投棄もよく見かける光景である。</p>

<p><br />
フィジーの玄関都市として栄えるナンディでは、2008年よりJICA技術協力プロジェクトによる廃棄物削減とリサイクル促進が行われてきた。あわせてボランティアも派遣されており、前任隊員から引き継いだ活動が、「クリーンスクールプログラム」である。このプログラムは、学校における廃棄物適正処理と、子どもから家庭やコミュニティーへと環境啓発活動を広めることを目標としており、私の配属先であるナンディ町役場が主体となって、優秀校を競うコンテストなども行っている。</p>

<p><br />
このプログラムにおける主な取り組みは、環境への意識向上、校内から出る有機ごみを利用したコンポスト作り、ごみの分別とリサイクルの推進である。私の赴任時にはプログラムはちょうど2年目を迎えており、初めて学校訪問をしたときは既に、前年度に開始されたさまざまな取り組みを見ることができた。教室内を飾るごみや不要品を利用した図工作品の数々、きれいに並べられた分別用ごみ箱、さらに校庭にはコンポストヤードも整備されており、できあがったコンポストは校内の植物栽培や野菜栽培の授業などに使われているという。「こんなにいろいろと取り組みが行われているなら、特に私の出る幕はないのでは」とも思えたスタートであった。</p>

<p><br />
プログラムを進めるにつれ、学校によって取り組みに対する姿勢が違ったり、担当者以外の教師や学校の経営陣の協力が得られなかったりするといった問題があることや、このプログラムが「形から」入る取り組みであり、定着には時間がかかるということに気付かされた。分別用ごみ箱はあるが普段から適正な利用がされているのか、コンポストヤードはあるが維持管理は継続して行われているのか、取り組みが生徒の意識向上につながっているのか、といった「中身の部分」を強化すること、さらには、プログラムを持続していくことも今後の課題である。</p>

<p><br />
また、ナンディの経験を生かしてこの取り組みを広めようと、2012年2月にフィジー西部地区の学校教諭を対象としたワークショップを行ったところ、120人を超える参加者が集まり、大盛況に終わった。これらの活動を通し、今後も学校や政府機関、自治体と協力し、環境教育の機会創造に貢献できたらと考えている。</p>]]>
        
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    <title>地図が引き出すバングラデシュの力</title>
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    <published>2012-04-27T06:02:38Z</published>
    <updated>2012-04-27T00:43:54Z</updated>

    <summary>バングラデシュは、日本の約5分の2の面積に1億6,000万人が住む世界有数の人口過密国です。バングラデシュといえば、多くの人が、人口過多による貧困問題の顕著な国という先入観を持ちます。確かに人が多いことは貧困の一因でもありますが、一方で人は紛れもなくその国の潜在的な力で...</summary>
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        <category term="バングラデシュ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[<p>バングラデシュは、日本の約5分の2の面積に1億6,000万人が住む世界有数の人口過密国です。バングラデシュといえば、多くの人が、人口過多による貧困問題の顕著な国という先入観を持ちます。確かに人が多いことは貧困の一因でもありますが、一方で人は紛れもなくその国の潜在的な力でもあります。バングラデシュ人は概して勤勉で能力が高く、その力を発揮するための適切な政策運営が実現すれば、この国は素晴らしい発展を遂げるに違いないと感じます。</p>

<p><br />
バングラデシュでのドライブに地図はいりません。人の住んでいないところがほとんどなく、どんな田舎道でもたくさんの人が歩いているので、道端の人々に聞きながら行けばいつか目的地にたどり着きます。</p>

<p><br />
実のところ、バングラデシュにはドライブに使える地図がありません。バングラデシュ測量局の整備している地図は、当地を植民地支配していたイギリス政府が50年以上前に作成したものを多少手直ししているだけで、精度的にも鮮度的にも使用に耐えるものではなく、しかも軍事上の制約があるため、一般の人々は自由に使えません。</p>

<p><br />
地図のない社会を想像できるでしょうか。道路地図もカーナビも、住宅地図もハザードマップもない社会。ドライブだけなら地図なしでも何とかなりますが、公共事業や開発計画はそうはいきません。地図は適切な事業計画と運営管理のための最も重要な情報です。信頼できる国土の地図がないために、地図を必要とするあらゆるプロジェクトで個別に測量を行わざるを得ず、必要最小限の範囲のみの、精度も仕様もまちまちな地図が重複して何度も作られるという無駄が生じています。</p>

<p><br />
今、バングラデシュ測量局は、JICAの技術協力により国家の新しい基本図となるデジタル地形図の整備に着手しています。最先端の写真測量技術を駆使した利用価値の高い測量成果が、近い将来、全国土で得られ、広く一般に提供されます。この成果が活用されることにより、計画的で適切な政策運営が実現し、この国の潜在的な発展力が遺憾なく発揮されることを期待しています。<br />
</p>]]>
        
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    <title>チトラル、天空のポロが行われる地</title>
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    <published>2012-04-24T00:45:37Z</published>
    <updated>2012-04-24T01:00:15Z</updated>

    <summary>もくもくと立ち上がる雲、そびえたつ無数の峰々にペナントのようにたなびく霧がかかる。北部パキスタンにはカラコルム山脈、ヒマラヤ山脈、ヒンドゥ・クシュ山脈といった世界最大級の山脈があり、氷に覆われた7,000メートル級の峰々がそびえ立つ。 チトラルは、ヒンドゥ・クシュ山脈に...</summary>
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        <category term="パキスタン" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[<p>もくもくと立ち上がる雲、そびえたつ無数の峰々にペナントのようにたなびく霧がかかる。北部パキスタンにはカラコルム山脈、ヒマラヤ山脈、ヒンドゥ・クシュ山脈といった世界最大級の山脈があり、氷に覆われた7,000メートル級の峰々がそびえ立つ。</p>

<p><br />
チトラルは、ヒンドゥ・クシュ山脈によって形作られた小さな渓谷からなる都市だ。この山脈の最高峰は、標高7,708メートルのティリチミールで、妖精の宮殿と呼ばれている。</p>

<p><br />
英国騎兵隊の将校たちがポロというスポーツを発見したのはチトラルだといわれている。そして、それが世界に広がっていった。英国風の現在知られているポロよりもっと素朴でもっと危険なもので、何世紀にもわたり行われてきた。毎年、数千もの人たちが、チトラルの春祭りの間に開かれるポロトーナメントを見にチトラルにやってくる。ゲームの起源は、アフガニスタンのスポーツである、ヤギの死がいをボール代わりに奪い合う騎馬競技「ブズカシ」だと多くの人によって信じられている。祭りのハイライトはシャンドール峠によって隔てられた二つの町、東のギルギットと西のチトラルとのポロ対決だ。</p>

<p><br />
シャンドールはこの伝統的なポロを見たいという訪問者を1936年から受け入れてきた。ここ数年は、国際的な評判を得て多くの観光客がチトラルを訪れるようになった。このことは地元の人々だけでなくパキスタンの国にとっても有益なことだ。トーナメントはシャンドール峠で行われる。標高3,700メートルと、世界で最も高い所にあるポロ競技場だ。ちなみにシャンドール峠自体は、標高3,800メートルである。祭りでは民族音楽の演奏や民族舞踊も行われ、祭りに合わせキャンプ村も設営される。このポロトーナメントは英国のコメディアン俳優で旅行記の著者としても有名なマイケル・ペイリン出演のBBCの旅行番組「マイケル・ペイリンの旅」シリーズのヒマラヤ編の最初のエピソードでも取り上げられた。</p>

<p><br />
チトラル山岳地域観光会は、チトラルのコミュニティー・ツーリズム振興のために活動しているNGOで、1998年に設立された。この会の最も重要な目的は、ユネスコの経済的支援を通して、「北部パキスタンの辺鄙（ぴ）な山岳地域で、環境にやさしく、文化に根付いた、コミュニティーベースのエコ・ツーリズムを通じた貧困削減」のための収入を得る機会を高めることだ。特に昔からある祭りや文化的行事の復活・振興によって、その土地固有の文化を保護しようと努めている。祭りの最後には、いつも地元の人々の協力の下、ごみ処理キャンペーンが行われている。</p>

<p><br />
将来、これらの祭りは、持続可能な観光に役立つだろう。つまり、それは、単に観光分野の経済成長や発展への貢献を増大するだけでなく、貧困削減や仕事の創出にもつながり、一方で資源効率を上げ、環境負荷を最小限にする観光のことだ。</p>

<p><br />
（Original Text）<br />
Plumes of clouds and trail misty pennants of myriad high peaks of northern Pakistan; that rises above 7,000 metres. Here is tangled of ice-clad spires of  greatest mountain ranges in the world such as Karakoram, Himalaya and Hindu Kush.</p>

<p><br />
Chitral is divided into small valleys by the mighty Hindu Kush range. The highest peak in this range is Terichmir, which lies at a height of 7708 metres, is called the palace of fairies.</p>

<p><br />
It was in Chitral that the British cavalry officers discovered the sport of polo and exported it to rest of the world. Cruder and far more dangerous than it's Anglicised version, the sports has been played here for centuries. Each year thousands travel to Chitral to enjoy the town's three rugged polo tournaments held during Chitral's spring festival. Many believe the game originated from Afghan sport of "pulling the goat' buzkashi. The highlight of all festivals of course remains the final match between the Gilgit and Chitral polo teams. </p>

<p><br />
Shandur has invited visitors to experience a traditional polo since 1936 and for last couple of years it has attained an international reputation which means a lot of tourism in Chitral, that is beneficial not only to the local population but to national interest as well. The tournament is held on Shandur Top, the highest polo ground in the world at 3,700 meters (the pass itself is at 3,800 meters). The festival also includes Folk music, dancing and a camping village is set up. The polo tournament is featured in the first episode of Himalaya with Michael Palin (a renowned travel writer and travel documentarian).</p>

<p><br />
Chitral Association for Mountain Area Tourism (CAMAT) is an NGO working for the promotion of community-based tourism in Chitral, formed in 1998. The foremost purpose of the association is to enhance income-earning opportunities for "poverty reduction through environmental-friendly and culture-rooted community-based eco-tourism in the remote mountainous region of Northern Pakistan", through the financial support of UNESCO. In particular CAMAT seeks to protect Indigenous cultures by reviving and promoting the age-old festivals and cultural events.  At the end of local festivals, an elaborate waste disposal campaign is always undertaken in cooperation with the local community.</p>

<p><br />
 In future these festivals will help sustainable tourism that will can not only boost the sector's contribution to economic growth, development but also address poverty reduction and job creation, while improving resource efficiency and minimizing environmental degradation.<br />
</p>]]>
        
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    <title>アフロビート－太鼓のリズムに乗って－</title>
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    <published>2012-04-20T00:36:13Z</published>
    <updated>2012-04-20T00:46:53Z</updated>

    <summary>アフリカの音楽というと、まず太鼓をイメージされる方が多いのではないでしょうか。確かに、西アフリカ一帯で伝統的に演奏されているジャンベは、日本でも大変人気がありますし、そのほかにもアフリカ各地で伝統的な太鼓演奏を耳にすることができます。 妊産婦死亡率の低減が課題となってい...</summary>
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        <name>入力担当者</name>
        
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        <category term="アフリカ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="ナイジェリア" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www2.jica.go.jp/hotangle/">
        <![CDATA[<p>アフリカの音楽というと、まず太鼓をイメージされる方が多いのではないでしょうか。確かに、西アフリカ一帯で伝統的に演奏されているジャンベは、日本でも大変人気がありますし、そのほかにもアフリカ各地で伝統的な太鼓演奏を耳にすることができます。</p>

<p><br />
妊産婦死亡率の低減が課題となっているナイジェリアでは、母子保健サービスの改善を目的として「ラゴス州母子健康強化プロジェクト」が行われていますが、このプロジェクトオフィスがあるラゴス州保健省でも、耳を澄ますと、どこからか太鼓のリズムが聞こえてくることが度々あります。</p>

<p><br />
このアフリカの伝統的なリズムにジャズやファンクといった音楽を融合して、ラゴスから世界的なムーブメントを起こした音楽がアフロビートと呼ばれています。伝説的なミュージシャンであるフェラ・クティが、ナイジェリア最大の経済都市であるラゴスにアフリカシュラインというライブ会場をつくり、このシュラインを拠点として1970年代以降、アフロビートを広めていきました。フェラ・クティの伝記は何冊も書かれていますが、黒人差別や貧困層を苦しめる政治体制に反抗し続けた波乱万丈の生涯を送り、彼の音楽にはそのようなメッセージが色濃く盛り込まれています。</p>

<p><br />
プロジェクトオフィスがあるラゴス州保健省から徒歩5分のところに、このアフロビートの聖地といわれるニューアフリカシュラインがあることを知ったときは、正直驚きでした。ニューアフリカシュラインは、アフリカシュライン焼失後、フェラ・クティの息子であるフェミ・クティによって現在の場所に再建されたもので、世界的に音楽活動を展開しているフェミ・クティをはじめとして、数々の著名なミュージシャンが演奏を行っています。</p>

<p><br />
アフロビート発祥の地であるラゴスの人々は、とにかく音楽が大好きです。仕事の場でも結婚式でも、さらにはお葬式でも、ひとたびリズムが流れると、すぐに歌とダンスが始まりますが、このことはプロジェクトの現場でも意外な効果を生み出しています。</p>

<p><br />
プロジェクトでは、プライマリーヘルスケア（PHC）（注）センターに勤務する助産師を対象としたスキルアップ研修を行っていますが、妊産婦向けのエアロビクスを研修の中に取り入れたところ大好評でした。研修会場は大いに盛り上がり、暑さも忘れて研修員はアフロビートのリズムに合わせて踊り続け、講師である専門家と研修員の一体感も一気に高まります。</p>

<p><br />
厳しい生活環境の中にも、アフロビートをはじめとするアフリカのリズムが深く息づき、そのリズムに乗って今日もラゴスの人々はエネルギッシュに活動しています。</p>

<p><br />
<small>（注）治療ではなく、病気の「予防」に重点を置くことによって、より多くの人々に平等で身近な医療サービスを提供しようという基本的な保健医療の考え方。</small></p>]]>
        
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    <title>教科書、どうしよう？－すべての生徒に教科書を－（後編）</title>
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    <published>2012-04-17T02:32:29Z</published>
    <updated>2012-04-17T01:09:09Z</updated>

    <summary>教科書、どうしよう？－すべての生徒に教科書を－（前編） 手書きでの膨大な量の教科書管理から起こる問題を解決するため、私は、学校の管理職との話し合いを進め、マニュアルによって定められた管理基準を満たしつつ、より簡単な仕組みの構築に着手しました。 主な改善点は三つ。まずラベ...</summary>
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        <![CDATA[<p><small><a href="http://www2.jica.go.jp/hotangle/africa/namibia/000979.html">教科書、どうしよう？－すべての生徒に教科書を－（前編）</a></small></p>

<p><br />
手書きでの膨大な量の教科書管理から起こる問題を解決するため、私は、学校の管理職との話し合いを進め、マニュアルによって定められた管理基準を満たしつつ、より簡単な仕組みの構築に着手しました。</p>

<p><br />
主な改善点は三つ。まずラベルを印刷し、1 から9,999までの通し番号を教科書に張りつけます。これにより番号重複の発生、生徒による上書きを防ぐことができます。次にエクセルを利用し簡易データベースを作成しました。1 から9,999までを教科書IDとし、それぞれに学年、教科、書名、貸与生徒名、クラスを入力します。最後に、管理票については、あらかじめ教科書名を印刷しておき、生徒には教科書の状態、管理番号のみを記入させるようにしたのです。</p>

<p><br />
その結果、クラス担当教員の負担、生徒による番号の書き間違いを減らすことができました。計画を始めた当初はあまり興味を示さなかった担当者以外の同僚教員も、仕組みが完成するつれ理解をしてくれるようになりました。また、学校を監査指導する上部組織の管理者に説明をしたところ、「ぜひこのシステムを他校にも広げさせてほしい」という言葉をいただきました。</p>

<p><br />
生徒の変化としては、「不正できない」仕組みになったことで、共有材である教科書を大切に扱うような傾向、例えば教科書にカバーをかける、カバー部分に学年、クラス名、氏名を書き紛失を防ごうとするといったことが見受けられるようになりました。</p>

<p><br />
学校は、現時点でどの教科のどの教科書が何冊あり、あと何冊必要かを高い精度で把握することができるようになりました。つまり、教科書発注業務にかかる負担も低減させることができたのです。今までは大ざっぱに「大体このくらい」で送付の要請をしていたので、過不足の幅が大きく、ある教科では100冊以上教科書が余る一方、3人で1冊を共有しなければならない教科もあったのですが、生徒一人ひとりに必要な教科書を貸与できるようになりました。</p>

<p><br />
2013年になると赴任先の学校を離れることになりますが、今後はこの仕組みを持続できるよう、運用面での工夫をしていく予定です。<br />
</p>]]>
        
    </content>
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    <title>教科書、どうしよう？－すべての生徒に教科書を－（前編）</title>
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    <published>2012-04-17T02:13:56Z</published>
    <updated>2012-04-17T01:01:14Z</updated>

    <summary>パソコンインストラクターとしてナミビアのエロンゴ州ウサコスにあるウサコス中等学校に赴任してからはや1年が過ぎました。同校は、8年生から10年生の生徒のための学校でした。「でした」と過去形です。それは2012年からは11年生クラス、2013年からは12年生クラスを開設する...</summary>
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        <![CDATA[<p>パソコンインストラクターとしてナミビアのエロンゴ州ウサコスにあるウサコス中等学校に赴任してからはや1年が過ぎました。同校は、8年生から10年生の生徒のための学校でした。「でした」と過去形です。それは2012年からは11年生クラス、2013年からは12年生クラスを開設するので、学校名がウサコス中・高等学校に改名されるからです。既に学校発行の公式文書に押すスタンプはウサコス中・高等学校となっています。学校の規模が大きくなることにより教職員の士気は高まり、以前にも増して活気ある雰囲気に包まれています。</p>

<p><br />
日本の義務教育の場合、教科書は生徒一人ひとりに対し無償配布されますが、ナミビアでは「貸与」です。国が地方機関を通して教科書を学校に配布し、学校はその教科書を管理します。生徒は各学期末には貸与された教科書を一旦返却することになっています。破損、紛失なども発生するため、学校は「誰が」「どの教科書を」使っているか、返却していないのかといった情報を記録・追跡するし、管理する必要性がでてきます。</p>

<p><br />
私が赴任した当初、学校は教育省・地方機関が定めたマニュアルに従って管理しているようでしたが、内情は、ほぼ管理できていないに等しい状況でした。それには、手書きであることによる問題がいくつもありました。</p>

<p><br />
第1に、教科書に書かれた管理番号です。生徒が管理番号をマジックでなぞり、間違って上書きするため、管理番号が同じ教科書がいくつも発生し、追跡不可能になります。また、手書きのため判別が難しい数字がいくつかあり、生徒・教師が誤読した結果、まったく別の管理番号が教科書借用書に書かれてしまったりしていました。</p>

<p><br />
第2に、管理票（兼教科書借用書）です。クラスごとに管理するのですが、異なるクラス間の生徒同士で教科書を貸し借りするため、元の持ち主を判明させるのに非常に手間と時間がかかっていました。また生徒が教科書名を正確に書かないので、どの教科書をどの生徒が持っているのか、追跡が不可能になっていました。</p>

<p><br />
第3に、学校全体の管理資料です。管理票をもとに、全校生徒が使用中の教科書一覧表を手書きで作成するのですが、生徒ごと、教科書ごとのリストをそれぞれ作るようマニュアルで定められており、約4,000冊の教科書を誰に貸したのかといったリストの書き出しは、兼任で業務を行っている同僚教員には、とても対応しきれない仕事量でした。</p>

<p><br />
<small><a href="http://www2.jica.go.jp/hotangle/africa/namibia/000980.html">教科書、どうしよう？－すべての生徒に教科書を－（後編）に続く</a></small></p>

<p><br />
</p>]]>
        
    </content>
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    <title>ヨルダンで出会った感動</title>
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    <published>2012-04-13T05:32:10Z</published>
    <updated>2012-04-13T01:00:36Z</updated>

    <summary>心が動くことを「感動」といいます。音楽と体育を通して、心が動き、心と心がつながった。そんなヨルダン隊員の取り組みを紹介します。 ヨルダンでは、青年海外協力隊の音楽隊員が中心となって、養護隊員をはじめ、あらゆる職種の隊員や地方で活動している隊員と連携をとり、音楽会開催の要...</summary>
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        <name>入力担当者</name>
        
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        <category term="ヨルダン" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="中東" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www2.jica.go.jp/hotangle/">
        <![CDATA[<p>心が動くことを「感動」といいます。音楽と体育を通して、心が動き、心と心がつながった。そんなヨルダン隊員の取り組みを紹介します。</p>

<p><br />
ヨルダンでは、青年海外協力隊の音楽隊員が中心となって、養護隊員をはじめ、あらゆる職種の隊員や地方で活動している隊員と連携をとり、音楽会開催の要望があった学校や施設には、どこにでも出向くという巡回音楽会を行っています。音楽隊員自身の配属先である学校はもとより、音楽の授業が行われていない小・中学校、地方の職業訓練校、養護施設などで、音楽を通した楽しい時間を共有してきました。</p>

<p><br />
「初めて合奏や合唱を聴いた!」と、感動が冷めない職業訓練校の生徒たち。曲に入り込んで、いすから体を乗り出し、ノリノリで演奏を聴くケアセンターの利用者。ボディーパーカッションの楽しさに目覚め、友達と一緒にリズム遊びをする小学生。「音楽でみんなの心と心をつなごう」―。音楽好きヨルダン隊員の挑戦は、これからも続きます。</p>

<p><br />
学期末のシーズンになると、体育隊員と担当校の教員が企画・運営するスマイルカップと呼ばれるドッジボール大会が開かれます。選手選抜は、現地の体育教員に任されています。選ばれた20人の児童は、手に手をとって出場を喜び、選ばれなかった児童は、悔し涙で顔がぐちゃぐちゃになっていました。</p>

<p><br />
大会に向けては、関係者へのルールの理解の徹底、出場選手の選抜、児童の家族の承諾、練習時間の確保など、ドッジボールの技術以前に教員間の連携、子どもたちとの信頼関係が不可欠です。こういった日々の土台があるからこそ、子どもたちにとって、楽しみなイベントであり、「出場したい!」という強い思いの涙も生まれます。</p>

<p><br />
チーム一丸となって協力すること、相手チームに敬意を払うこと、なにより友達と一緒に体を動かす楽しさを味わうこと。子どもたちの流すうれし涙も悔し涙も、また感動の一瞬であり、パレスチナ難民局の体育科教育にとって希望の光なのです。</p>

<p><br />
感動は世界共通。時代を越え、世代、性別、国境、宗教を超え、変わらない普遍性があります。一人ひとりの心の動きは、その周りにいる友達、先生方やスタッフ、家族や地域の人たち、お世話になっている大切な人たちに届くと思います。もちろん、それらの感動は、私たち隊員へ何倍にも膨らんで巡ってきています。</p>

<p><br />
ヨルダンでもらっている感動の一瞬一瞬を、今、世界で活躍する皆さんへ。そして、帰国後、日本の大切な人たちへ。温かな広がりある世界は、こうやってつくられていくのでしょう。<br />
</p>]]>
        
    </content>
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    <title>学校におけるクラブ活動の支援</title>
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    <published>2012-04-10T04:53:58Z</published>
    <updated>2012-04-10T00:49:34Z</updated>

    <summary>私はモロッコ北部の街テトゥアンにある小・中学校で課外活動の支援を行っています。モロッコの公立の小・中学校では1日に4時間程度の授業があります。授業の内容は、アラビア語、数学、理科、社会、フランス語、宗教（イスラム教）などです。そのほかにクラブ活動や、健康・衛生、環境、国...</summary>
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        <name>入力担当者</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www2.jica.go.jp/hotangle/">
        <![CDATA[<p>私はモロッコ北部の街テトゥアンにある小・中学校で課外活動の支援を行っています。モロッコの公立の小・中学校では1日に4時間程度の授業があります。授業の内容は、アラビア語、数学、理科、社会、フランス語、宗教（イスラム教）などです。そのほかにクラブ活動や、健康・衛生、環境、国民的行事、芸術（音楽・美術・演劇など）、スポーツといった補足的プログラムが設けられています。</p>

<p><br />
私は初代のボランティアであるため、どんな支援が必要かという調査と、現在行われている課外活動を担当の先生たちと協力して実践しています。現在、中学校3校・小学校5校を週に１回程度巡回しています。そのいくつかを紹介します。</p>

<p><br />
シディアリバラカ小学校では5年生の演劇クラブに参加しています。子どもたちは歌を歌ったり、体を動かしたり、大きな声を出すのが大好きです。いつも元気いっぱいで、時には「静かにして」と注意することもありますが、楽しみながら練習している様子をみるとほのぼのとさせられます。</p>

<p><br />
今は、日本でも有名な物語『大きなカブ』を練習しています。担当の先生のリクエストもあり、モロッコで広く使われているフランス語に加え、日本語でもシナリオを準備しました。聞き慣れない日本語にもかかわらず、子どもたちは一生懸命練習してくれています。また、時には日本に関心を持ってもらうため、日本文化を紹介しています。折り紙や日本の写真には、子どもたちも興味津々の様子でした。</p>

<p><br />
イブンシーナ中学校では1年生の音楽のクラスを訪問しています。以前、シニアボランティアが活動していたため、鍵盤ハーモニカやリコーダーが日本からの援助で備えられています。また、テトゥアンの音楽の先生たちが編集した副読本「テトゥアンの風」では日本の歌が紹介されており、「さくら」などの歌を一緒に練習しています。歌う前に、歌詞の意味を担当の先生の協力のもと、生徒に説明します。歌詞の意味がわかると、よりいっそう親しみを持ってくれるようです。</p>

<p><br />
また、日本の歌をリクエストされることも多く、歌ってあげると、生徒たちはお礼にとモロッコの歌を手拍子とダンスを交えながら歌ってくれます。言葉は違っても音楽は人の心をつなげてくれるんだなと感じます。</p>

<p><br />
モロッコの学校の先生は基本的には自分の授業の時間以外は勤務する必要がありません。そこで、課外活動は一部の献身的な先生によって支えられています。しかし、課外活動は、情操教育や補足的な教育の充実に重要な役割を担っています。これからいっそうこの分野が拡充されていけばと望んでいます。そして、ボランティアの私をいつも元気にしてくれる子どもの笑顔と先生たちの気配りに大変感謝しています。シュクラン（ありがとう）。</p>

<p><br />
<small>【関連リンク】<br />
<a href="http://www.jica.go.jp/morocco/index.html">国別取り組み モロッコ</a></small></p>]]>
        
    </content>
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    <title>外から見て、内から感じる</title>
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    <published>2012-04-06T04:29:58Z</published>
    <updated>2012-04-06T00:33:52Z</updated>

    <summary>「あの道を通ってふるさとへ帰ろう、過ぎし日々の苦しみがまかれたあの道を・・・」 中米ニカラグアの革命歌「Volvere a mi pueblo（ふるさとへ帰ろう、1979年）」。男声低音の静かな歌い出し、ギターのアルペジオと2度の転調、そして徐々に高ぶる望郷の念。歌い手...</summary>
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        <category term="中南米" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www2.jica.go.jp/hotangle/">
        <![CDATA[<p>「あの道を通ってふるさとへ帰ろう、過ぎし日々の苦しみがまかれたあの道を・・・」</p>

<p><br />
中米ニカラグアの革命歌「Volvere a mi pueblo（ふるさとへ帰ろう、1979年）」。男声低音の静かな歌い出し、ギターのアルペジオと2度の転調、そして徐々に高ぶる望郷の念。歌い手はルイス・エンリケ・メヒア・ゴドイ（1945～）、2009年にグラミー賞を受賞したルイス・エンリケ・メヒア・ロペスの実父にあたる。</p>

<p><br />
20世紀のニカラグアは闘争に明け暮れた。1937年に始まったソモサ一族による独裁体制、キューバ革命に触発された1960年代の反独裁ゲリラ活動、そして1979年7月のサンディニスタ革命と独裁崩壊（上記の革命歌は同年1月に録音）。夢もつかの間、左傾化を恐れたアメリカ合衆国による経済封鎖と反革命派への軍事支援が始まり、以降8年の内戦で3万人ともいわれる死者を出した。</p>

<p><br />
この時代に無数の革命歌が誕生し、現在まで歌い継がれている。その多くは、「田舎仕立て」であり、農村特有の語彙（ごい）や表現と、マズルカ、ソン、コリドーといった大衆的なリズムを持つ。題材は郷土美、社会的弱者の生活苦、闘争心の鼓舞、殉死者への追悼など、牧歌的なものから血なまぐさいものまである。これらの革命歌は反体制・国民扇動の政治的な道具として利用されたが、一方で歌詞の裏には、単に人としての尊厳を保って静かに暮らしたい、というニカラグア人の普遍的な思いも感じ取ることができる。</p>

<p><br />
冒頭に紹介した「Volvere a mi pueblo」を聴いて、私は目の覚める思いをした。この曲は「ふるさとにて、わが手はアドベに香り、涙こぼれる」という一節を繰り返す。アドベとは日干しレンガのことで、泥とわらを混ぜて型に流し、天日で乾燥させて作る。材料費がかからないため、農村で最もよくつかわれる建築材である。このアドベは時間とともにひび割れを起こし、このひびがシャーガス病（注）を媒介する昆虫の温床となる。そのため、私にとってアドベは農村の貧困や不衛生の象徴であった。しかし歌詞では、闘いのあと帰るべき、理想的な故郷の象徴として描かれていたのである。</p>

<p><br />
外国人専門家として外からアドベを見ることと、住民として内からアドベを感じることの間には大きな隔たりがあった。こんな小さな発見を繰り返して現場との共通感覚をはぐくんでいくのもまた、現場主義を掲げるJICAの技術協力の醍醐味かもしれない。</p>

<p><br />
<small>（注）サシガメが媒介する感染症。中南米では、マラリアに次いで深刻な熱帯病で、750万人以上の患者がいると推定され ている。筆者はニカラグアで実施しているJICAの技術協力「シャーガス病対策プロジェクト」に携わっている。</small></p>

<p><br />
<small>【関連リンク】<br />
<a href="http://www.jica.go.jp/project/nicaragua/001/index.html">シャーガス病対策プロジェクト</a></small><br />
<a href="http://www.jica.go.jp/nicaragua/index.html">国別取り組み　ニカラグア</a></small><br />
</p>]]>
        
    </content>
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    <title>ハートにシュート！－更生学校カップ－</title>
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    <published>2012-04-03T06:42:56Z</published>
    <updated>2012-04-03T00:37:30Z</updated>

    <summary>2011年11月19日、ケニアの青少年活動隊員の7人が連携して、主に更生学校の子どもたちを対象としたサッカー大会「ハートにシュート！－更生学校カップ－」を開催した。更生学校とは、家庭環境など、複雑な背景を抱えて育った子どもたちを対象に、生活リハビリテーションプログラムを...</summary>
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        <name>入力担当者</name>
        
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        <category term="アフリカ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="ケニア" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www2.jica.go.jp/hotangle/">
        <![CDATA[<p>2011年11月19日、ケニアの青少年活動隊員の7人が連携して、主に更生学校の子どもたちを対象としたサッカー大会「ハートにシュート！－更生学校カップ－」を開催した。更生学校とは、家庭環境など、複雑な背景を抱えて育った子どもたちを対象に、生活リハビリテーションプログラムを実施する施設である。今大会には隊員が配属されている更生学校のほか、孤児施設、児童待機施設、日本人学校の合計8校、約400人の子どもたちが参加した。</p>

<p><br />
今回のイベントの目的は、教員の交流も含めた各学校の連携および交流の促進と、子どもたちが目的意識を持つ機会の提供である。ケニアでは、これまでにさまざまな協力隊員が子どもたちとサッカーを通して交流を深める「ハートにシュート！」を企画してきた。しかし、私たち青少年活動隊員がこれまでに「ハートにシュート！」を企画してきて感じたことは、隊員が強く連携し、日々の活動につながるサッカー大会が開けないかということだった。このような思いから、柏木優隊員、福尾朋洋隊員、阪上宏樹隊員、野島悠平隊員、岸卓巨隊員、前野裕子隊員と私の7人が集まり、今回の企画が始まった。</p>

<p><br />
大会の事前準備では、職業訓練としてベーカリーを設置しているワムム更生学校とカベテ更生学校の子どもたちが、約400人分のパンを製造し、当日の昼食として参加校に振る舞った。さらに、会場校となったゲタスル更生学校と隣接するカベテ更生学校の子どもたちは、長時間かけて大会当日に使うグラウンド整備を行った。大会は14歳以下の部と15歳以上の部の2リーグに分けて行われ、15歳以上の部にはケニア人の先生で構成されるチームと、JICAチームも参加した。</p>

<p><br />
それぞれ本当に多種多様な背景を抱えている子どもたちだが、サッカーの試合が始まると日本の子どもたちと変わらなかった。また、当日に会場まで足を運び、大会運営に協力してくれた協力隊員たちが、試合の待ち時間などに子どもたちと積極的にかかわってくれたことで、子どもたちも先生もとても喜んでくれた。</p>

<p><br />
そして今回、二つのうれしいことがあった。一つは、大会の企画運営に関して、日本からたくさんの支援をいただいたことだ。そのおかげで、大会をより盛大に行うことができた。協賛いただいた方には青少年活動隊員一同感謝している。そしてもう一つは、子どもたちにも先生にも、これからの日々の練習や指導に対する大きな意欲が芽生えたことだ。</p>

<p><br />
今回のような大会は、子どもたちの日ごろの学校生活に目的意識を与え、彼らが生きる上での意欲向上につながる。「目に見える成果は何か」と尋ねられたら、「これだ！」と答えられるものは少ないが、ケニアが抱えるさまざまな問題を凝縮した複雑な背景で育った子どもたちから、一つでも多くの笑顔を引き出せたら、それが私たちの成果なのだと思う。<br />
</p>]]>
        
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    <title>エコランで駆ける青春の時－走り出したら止められない！－（後編）</title>
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    <published>2012-03-29T01:10:26Z</published>
    <updated>2012-03-29T04:31:14Z</updated>

    <summary>エコランで駆ける青春の時－走り出したら止められない！－（前編） 大河原俊弥隊員と共にアドバイザーとしてエコランに参加した青年海外協力隊の宇都宮玄一隊員によると、今回参加した車両はどれも学生たちの手作り。90ccのエンジンとキャブレーター（燃料を気化させてエンジン内に送り...</summary>
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        <![CDATA[<p><small><a href="http://www2.jica.go.jp/hotangle/asia/bangladesh/000973.html">エコランで駆ける青春の時－走り出したら止められない！－（前編）</a></small></p>

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大河原俊弥隊員と共にアドバイザーとしてエコランに参加した青年海外協力隊の宇都宮玄一隊員によると、今回参加した車両はどれも学生たちの手作り。90ccのエンジンとキャブレーター（燃料を気化させてエンジン内に送り込む装置）は、JICAから各チームに贈られましたが、それ以外のパーツはすべて参加チーム自身が費用を捻出したということです。</p>

<p><br />
ちなみにこの車両の製作費はエンジンとキャブレーター以外の部品代、加工賃など、平均して3万円前後。エンジン部分を含めても5万円前後です。これなら、バングラデシュでも多くの大学や職業訓練学校で予算は捻出できますし、バングラデシュの企業でもスポンサーになれる金額です。</p>

<p><br />
そして、何よりもこのエコランの車両自体がオートバイや自動車をデザイン、開発するための基礎になる工程をすべて持ち合わせていますので、エコランを通じてバングラデシュの自動車産業の担い手を育てるということにもつながるわけです。大河原隊員は「エコランを通じて、学生たちが、日本の工科大学や企業とつながりを持って留学や就職の夢も叶えてくれたら、そんな良い事はないですよね」と期待しています。</p>

<p><br />
今回の競技会では、残念ながら各チームが持つ力を十分に発揮できず、マシントラブルのために全車が途中リタイアとなってしまい、記録の発表には至りませんでした。しかし、大きな事故やけが人もなく、参加した学生や観戦した学生たちからは「理論ではない実践の工学はすごく楽しい」「僕もやってみたいけど、残念ながら工学部ではないので機械は分からない。だけど、この国にもホンダやトヨタみたいな会社が一つはあってもいいよね」という声が聞かれました。</p>

<p><br />
3月下旬に2年間の任期を終えて日本に戻った大河原隊員。「エコランが全国の学校に普及して、全国大会ができればと思います。大会では皆、自分に関係するチームを応援するもの。そうすると強くするためにいろいろな人が協力してくれるようになって、どんどん技術も上がっていく。楽しみですね」と話しています。<br />
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    <title>エコランで駆ける青春の時－走り出したら止められない！－（前編）</title>
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    <published>2012-03-29T00:43:38Z</published>
    <updated>2012-03-29T01:24:10Z</updated>

    <summary>総レンガ造りを思わせる赤茶けた建物に囲まれた広場から、軽快なエンジン音がこだまする。ときおり起こる歓声の中には、わずかながら、若い女性たちの声と共に選手を叱咤激励する厳しい怒鳴り声も聞こえてくる―。 3月9日、バングラデシュの首都ダッカの中心から車で1時間ほどのところに...</summary>
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        <![CDATA[<p>総レンガ造りを思わせる赤茶けた建物に囲まれた広場から、軽快なエンジン音がこだまする。ときおり起こる歓声の中には、わずかながら、若い女性たちの声と共に選手を叱咤激励する厳しい怒鳴り声も聞こえてくる―。</p>

<p><br />
3月9日、バングラデシュの首都ダッカの中心から車で1時間ほどのところにある国際イスラミック大学の構内には「エコラン（エコ・マイレッジ・チャレンジ）」に青春のエネルギーを燃やす学生たちの姿がありました。エコランとは、100ccの燃料を使ってどのくらいの距離を走ることができるかを競うもの。運転技術以外にも車両の軽量化やエンジンの力を効率よくタイヤに伝えることなどが、勝利への近道になります。</p>

<p><br />
日本で自動車メーカーが行っている競技会の最長走行記録は、1リットルで3,644.869キロメートル（2011年の大会記録）とのこと。今回の競技会には、全国から3校の工業大学と1校の職業訓練校、計10チームが参加。どの車両にも工夫が見られました。中にはイスラムの国としては珍しく女子学生が主体となって参加したチームもあり、紅一点として注目を集めていました。</p>

<p><br />
給油が終わると、エンジン音高らかに走り出すエコランの車両ですが、中には伴走者（走って伴走）がコースの途中で待っていなければならないほどゆっくり走る車両や、ブレーキが利かず止まらなくなる車両、走っているうちに部品がどんどん外れていく車両などもあり、ピットとなった校舎前の広場では、参加者全員が大忙しでした。</p>

<p><br />
このエコラン、バングラデシュでは2011年からスタートしたもので、紹介したのは2010年3月からボリシャルという街の職業訓練校でコンピューターの教員として活動している青年海外協力隊の大河原俊弥隊員。機械いじりが好きで、バングラデシュに来て3ヵ月目には学生たちを集めてエコラン車両の製作も始めたそうです。実は、バングラデシュでエコランをやりたくて職業訓練学校の教員を志願したとか。</p>

<p><br />
その夢が叶い、集まった30人の学生たちを集めて車両作りを始めたのですが、やるからには本気で立ち向かえという厳しい指導について来られない学生や、興味本位で来た学生は次々に脱落。</p>

<p><br />
しかし、残った5人の学生たちはやってくれました。始めてから半年後の昨年3月に１リットル当たり100キロメートルの走行距離を出すという快挙を成し遂げたのです。それもこの記録を出した車両は、三日三晩徹夜で作り上げたもので、大河原隊員のために、バングラデシュ全国に散らばる協力隊員も駆けつけて応援したそうです。</p>

<p><br />
<small><a href="http://www2.jica.go.jp/hotangle/asia/bangladesh/000974.html">エコランで駆ける青春の時－走り出したら止められない！－（後編）に続く</a></small></p>]]>
        
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