豊かな自然の中で想うブルガリア野球
みなさんは「ブルガリア」というとどんなイメージをお持ちでしょうか? 「ヨーグルト」? 「琴欧州」? 私も実際にブルガリアに来る前はそのようなイメージしかありませんでした。
来てみると日本の3分の1ほどの国土にたくさんの山があり、そして東側には黒海もある自然色いっぱいの国です。ユネスコに指定されている世界遺産は全部で9つもあります。また、同じブルガリアでも町によって雰囲気が異なりそれぞれの味わいがあります。
ブルガリアの人々はのんびりしていて、時間もゆっくり流れているように感じます。そして何より伝統や習慣家族を大切にしているのがわかります。
私はブルガリアの首都ソフィアから南に約60キロ離れた「ドゥプニッツァ」という小さな田舎町で子どもから大人まで幅広く野球を教えています。ブルガリアでは、サッカーがとても人気で野球はまだまだマイナーなスポーツです。それでも野球に魅了され、好んで野球をしている人たちがいることがとても嬉しく、それを活動の糧とし、毎日を送っています。
美しい自然に囲まれているブルガリアですが、悲しい現実もあります。それは多くの人がどこでもゴミを「ポイ捨て」してしまうことです。野球のグランドも例外ではありません。「みんなが毎日使用する場所なので感謝を込めてきれいにしよう」と、私は練習前にゴミを拾うことから始めました。
「ゴミなんかどうでもいいよ。たいしたことじゃないし、野球と関係ないじゃん。だいたいお前は野球を教えにきたのになんでゴミを拾っているんだ?」とバカにされましたが、「せっかく野球というスポーツに出会ったのだから、野球を通して人間的にも成長してもらいたい、そういったことに気付き実行できる人になってほしい」との想いから、ゴミ拾いを続けました。選手には強制しませんでしたが、私の想いが伝わったのか、ある日から次第に何人かの選手が手伝ってくれるようになり、最後には選手たちもゴミはゴミ箱へ捨てるようになりました。恵まれた自然の中、きれいな環境で野球ができることの幸せと、「"みんなのグランド"を"みんなできれいにしよう"」という意識の面において選手たちが少しずつわかってくれたのだと思います。私の帰国後も選手たちが恵まれた環境をきれいに保ち続けてくれることを期待しています。

世界の香料の約70%はブルガリアで作られています

山奥に建つリラの修道院。厳粛な雰囲気を放っています

黒海沿いの世界遺産ネセバル。古代の雰囲気が現在まで漂います

これでもマシなほう? ベンチはいつもゴミだらけ

野球のイベントの中でゴミ拾いを。きれいな環境で野球をしよう!
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