スコピエのシンボル・ボドノ山

 マケドニアは南東ヨーロッパにある人口約200万人、広さは九州の3分の2、ベルギーとほぼ同じという小さな国です。周囲の国ギリシャ(南)、ブルガリア(東)、アルバニア(西)、そしてセルビア・コソボ(北)との国境は山岳地帯で、冬は雪に覆われます。首都のスコピエ市は人口約60万人、スラブ系のマケドニア人が住む地区は欧州風の街並みですが、アルバニア系住民が多く住む地区はトルコ風のたたずまいを色濃く残しており、この国がかつてオスマン・トルコの支配下であったことを示しています。


 スコピエ市は、海抜300メートルの高原盆地にあり、周りを山に囲まれていますが、その中でも市の南部にそびえる大きな山が目に入ります。この山がスコピエのシンボルであるボドノ山です。高さは1066メートルですが、山頂には西暦2000年を記念して建てられた鉄骨製の大きな十字架(ミレニアム・クロス)があります。山頂の十字架は、夜はライトアップされ、スコピエ市内のどこからでも見ることができます。


 ボドノ山はスコピエ市民の憩いの場になっていて、休日は多くの登山者やハイカーでにぎわいます。中腹までは、自動車道が通じていて車で登ることもできますが、ほとんどの人は麓(ふもと)から山道を登って頂上を目指します。中腹からの登山ルートは多数あり、車の通れる林道をのんびり登るルートから、ほぼ山頂までまっすぐ登るきついコースまであり、所要時間や自分の体力に応じて好きなルートを選ぶことができます。最も短い直登ルートだと最短約1時間半で山頂に到達することができます。


 山頂付近はなだらかな高原地帯になっており、夏は可憐(かれん)な高山植物の花々が咲きみだれます。山頂からは、眼下にスコピエ市街がパノラマのように広がり、周辺の山岳地帯が360度広がる雄大な景色を眺めることができます。秋は黄葉、冬は雪景色と、四季の移ろいも感じることができるところです。


 皆さんもマケドニア・スコピエに来られましたら、ぜひ時間を作ってボドノ山に登られることをお勧めします。

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スコピエ市街の概観。後方の山はスコピエのシンボルであるボドノ山。スコピエは海抜300メートルの高原盆地にあります

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ボドノ山頂の風景。山頂には高さ60メートルの大きな十字架(ミレニアム・クロス)が建っています