パンが結ぶ日本とルーマニア

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 日本とルーマニア、遠く離れた両国なので、お互いのことをよく知らなくても当たり前かもしれません。ルーマニアと聞いて普通日本人が思い浮かべるのは、チャウシェスク、コマネチ、ドラキュラの国といったところでしょうか。同様に一般のルーマニアの人々にとって日本はまだよく知られているとはいえません。それでもアニメや工業製品などを通じて日本に親近感を持っていて、日本人とわかると親しげに話しかけてきます。
 
 これまでルーマニアへ112名の青年海外協力隊員が派遣されました。日本語教師と青少年活動隊員は、日頃の活動のなかで広く日本文化の紹介を行っていますが、子どもから大人までルーマニア人は日本に大変興味を持っています。例えば、折り紙はとても人気があり、1枚の紙から様々な形が生み出されるのが不思議なようです。武道に対する関心も高いものがあります。何代にもわたる剣道隊員の活動により、ルーマニア各地に剣道クラブが誕生し、剣道人口の裾野が拡がっています。

 今回、日本とルーマニアの意外な結びつきを紹介したいと思います。当地に「ジャポネゼ(日本女性)」という名前のパンがあります。写真を見てお分かりのとおり、昔の日本女性の髷(まげ)の形に似ているのが名前の由来で、百年くらいの歴史があるそうです。町のパン屋でよく見かけることができ、手軽で食べやすいことからピクニックへ持っていったり、形が装飾的なことから宗教行事にも使われるそうです。ロールパンで味は少し甘みがあります。

 ルーマニアの人に聞くと、ああジャポネゼね、と皆よく知っています。身近な食卓のパンが、遠い日本とルーマニアを結んでいることを嬉しく感じています。  

【写真】

ジャポネゼ

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