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教室はだれのもの?

床に無数の紙片が散らばり、事務机は白っぽい土埃(つちぼこり)におおわれていた。配属直後に執務室だといって通された部屋へ足を踏み入れたときのことである。その小部屋と通路をはさんで日本語専用教室があり、そこでわたしは日本語を教えることになっていた。講座は大学の単位認定外の公開講座で、その運営と実施がわたしに課せられた主たる活動内容である。 受講生の募集・選考・開講日程などについて事務長と打ち合わせをしているとき、彼のほうから「掃除はちゃんとさせますよ」といってくださったので「では、週に一度お願いします」と反射的にいってしまった。事務長が一瞬ことばをつまらせ、しかし魅力的な笑みをみせ「一か月に一度」という。「はい、ありがとうございます」と答えながら、胸の内で「たとえ月...

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