自分の歯で食べよう
私は、世界で最も早く日付が変わる国の一つキリバスで、同国に初めて派遣された歯科衛生士として活動しています。キリバスでは、人口約10万人に対して歯科医師はたったの3人しかいません。また、歯科衛生士の養成機関が無いので、歯科医師以外で歯科衛生について知識を持つ人がほとんどいないのが現状です。 想像していたとおり、私が指導すべき事がいくつも見つかりましたが、そのうちの一つが「妊婦さんへの歯科衛生教育」です。妊婦さんは、女性ホルモンの増加やストレスなどの体調変化により歯肉炎が発症しやすく、また、不規則な食事やつわりなどできちんとしたブラッシングも難しくなるため、口腔(こうくう)衛生指導がとても大切です。 食べ物をかみ、味わい、食事を楽しむといった健康な生活を誰もが望んで...