サモアンファミリー
私はサモアの中・高等学校でコンピューターを教えています。私がサモアで最も好きな文化は家族主義です。もちろん彼らにとって、自身の家族が最も重要な存在であるのは当たり前です。その上で、国中の人が基本的に家族の一員だという意識をお互いに持って生活しているということです。
特徴的なのが、サモアで利用できる主な公共交通機関の一つであるバスの利用方法です。バスが混雑し席に余裕がなくなると、彼らは座っている人のひざの上に腰をかけます。日本では考えられないことですが、サモアでは他人であっても皆家族という意識なので、それが常識となっています。
また、家族の人数が多いことも特徴の一つです。私自身も過去にホームステイした時や、サモア人同僚の実家に宿泊した際に、20人を超える家族に出会いました。祖父母や両親、親類に加え、特に子どもの数が多く、兄弟姉妹が10人を超える家庭も存在します。子どもは親や年長者の言うことを素直に聞き、日々の家事手伝いも当たり前のように行っています。
彼らは、すぐに私を温かく迎え入れ、「調子はどうだい?」「どこに行くの?」などと気さくに話しかけてくれます。人種や家族の垣根を越え、学校や村の中、生活の至るところで同じように接してくれます。
そのほかにも、学校教育においては人間性の教育に力を入れています。例えば2、3週間の泊まり込みでの合宿授業が度々あり、学業だけでなく人間性の教育につながっています。また、踊りや歌、演劇などの練習や行事が度々行われ、授業が中断したり、なくなったりすることもあります。これもサモアならではの人と人との交流を第一に考えた教育の一環だと感じています。
現在、私は、生徒や教師および学校関係者が暮らしている学校内の居住地に住んでいます。たまに日本が懐かしくなることもありますが、決して寂しくはありません。なぜなら、共に生活(食事、会話、学び、遊びなど)する第二の家族が周りにいるからです。

2学期の終業式での学校行事(ダンス)

ホームステイ先の子どもたち

夏休み中に参加したダンスイベント

サモアの祝日「ホワイトサンデー」に訪れた教会で

自宅前で撮った日常風景

食事風景