出産前の体重に戻りたい!

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日本から南へ約6,000キロ、南太平洋にある小さな島国の一つがソロモン諸島。そこにある地域診療所に配属され、私は看護師として働いています。


診療所で働いて思った事――それは「太っている人が多い!」ということでした。


特に女性は妊娠中に体重が増え、出産後、出産前の体重に戻る事なく次の子どもの妊娠・出産を繰り返し、太ってしまったという人も多いようです。


ソロモンには「太っている事は良い事だ」と言う人が多くいます。なぜなら、「やせていると畑仕事ができない」「子どもを産んで育てる事ができない」と考えられており、食べる事が最大の幸せと思っている人も多く、食事量もとても多いのです。


着任して2ヵ月が過ぎたころ、出産前より20キロ体重が増えた同僚の助産師から「佳子はエアロビクスできる? こんなに太っていたらよくない! 出産前の体重になりたいの」と、運動療法の依頼を受けました。「まったくできないんだけど、どうしよう」と、エアロビクスの知識どころか経験もない私は悩みました。


悩んだ末、『クロスロード』(JICAボランティアの情報誌)で紹介されていた「やきとりじいさん体操」のDVDを使い、同僚と運動を始めました。そして、興味を持って楽しく体を動かす習慣を少しでもつけてもらいたいと思い、「世界の笑顔のために」プログラムに、フラフープと縄跳びを申請しました。


現地の人でフラフープを知っている人はだれ一人おらず、みんなが興味津々、特に子どもたちには大人気で、取り合いになり、もっと使いたいと泣きだす子も出てくるほどです。縄跳びはだれが一番多く跳べるかと、毎回、競い合い、笑いながら息を切らしてみんなで跳んでいます。


とても好評で、週3回行っていた運動療法もみんなの希望で週5回に増やしました。今まで一度も参加した事がない、地域の若者や子どもたちもたくさん集まってきます。私の家にまで「フラフープ貸して!」「朝の涼しい時間に縄跳びをしたい」と借りに来る人がいるほどです。


体を動かす事を楽しみながら出産前の体重に――。まだまだ遠い遠い道のりですが、今日もフラフープと縄跳びを楽しんでいるソロモン人の笑顔と笑い声が、ソロモン諸島の町、セゲからあふれています。


※「世界の笑顔のために」は、開発途上国で必要な教育、福祉、スポーツ、文化などの関連物品を年2回日本国内で募集し、派遣中のJICAボランティアを通じて各国に届けるプログラムです。平成23年度の第1回募集は、5月2日から6月13日まで。(広報室)
「世界の笑顔のために」 プログラムウェブサイト
JICA国別取り組み ソロモン

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教会のお祈り後の食事会。米、キャッサバ、イモ、めんが中心

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初めてのフラフープに悪戦苦闘する診療所スタッフ

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フラフープを100回以上回せるようになった子どもたち


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出産前より20キロ体重が増えたルパさん

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運動療法を楽しみに集まってくる若者と子どもたち

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